今回は神奈川に帰省したときの飲み記録です。
 




 夜行バスを降りたときの横浜そごう周辺の景色。日の出のマジックアワー。
 
 


 朝の横浜ってこんな神々しかったんだなぁと。
 
 以降は友人のところでいろいろとお話をしたのち酒店めぐり。
 まぁ僕が「今度帰ってきたときに何かいいお酒を買ってきてくれ!」的なことを懇願したからなんですが。
 『赤武』とか『萩の鶴』とか『大信州』だったら名古屋行けば買えますけど、『廣戸川』『誉池月』『長陽福娘』とか僕の知る愛知の酒店では見ない+飲みたい銘
柄もあったので、頼んだよ?
 
 さて、飲んだ感想をぼちぼち書いてみます。
 
 『常山 純米超辛 無濾過生原酒』
 一本目。
 一言で表すなら切れ味抜群すぎるお酒。思わず塚原卜伝の一の太刀みたいな感じだ!と感嘆。マスカットのようなチャーミングな甘味が来ますが、スパンと爽快に切れていくさまは圧巻。余韻として舌に痺れを伴う感じ。辛口の日本酒好きにはたまらないであろうお酒。
 
 『いづみ橋 純米生』
 ちょっと情報は少な目。神奈川に帰ってきたら飲みたかった銘柄のひとつ。トースト的な味わいがじんわりと響くお酒。
 地元に帰ってきたとほっとしたお酒ですね
 
 『而今 純米吟醸 酒未来 無濾過生原酒』


 お店を替えて3杯目。ここからは写真付きです。量も多目だったのでじっくり利けました。
 酒未来は『十四代』の高木酒造様が開発した酒造好適米。高木酒造様が山形の各蔵元ならびに懇意にしている蔵元に提供したものだとか。
 最初、このあと『十四代』を飲むことになろうとは思いませんでしたが……
 『義左衛門酵母伝番外編』に近い感じで、複雑かつトロピカルな味が広がってきて、それらがスッキリじんわり放射状に広がり、萌えていく印象。引っ掛かりもなし。
 『而今』はやっぱこの場所や体調に左右されない飲みやすさがいいんだよなぁ。気軽な普段飲みには最高に相応しいタイプのお酒なのになぜ品薄……
 
『花陽浴 純米大吟醸 瓶囲 無濾過生原酒 美山錦』




 このお酒に久々に会えた!
 地元の飲み屋は『花陽浴』を卸しているところが多くて助かる!
 通称『HNB48』の一本。
 もともとは『ラブライブ!』の小泉花陽ちゃんの名前があるお酒ということで知ったお酒でもあります。『花陽浴』は基本的に優しい甘味が特徴なので彼女のイメージともピッタリ。
 もとい、今回も流石の日本酒でした。
 きめ細かく品のいいシロップのような甘味を高速の酸味で流し、瞬時に畳ませ整理整頓。甘味に特化してこそすれ、その明快なフレッシュ感はもはや芸術的。
 甘口に苦手意識のある友人もこれは絶賛。まぁ『花陽浴』はこの甘味のストラクチャーが緻密かつ絶妙だからなぁ。「甘ったるいだけ」の酒とは次元が違います。文句のつけようが無し!最高!!
 

『十四代 中取り純米吟醸 播州愛山』


 居酒屋ではカウンター席だったんですが、テレビでは阪神VS巨人戦が流されており、『花陽浴』を飲むころから友人と店主の方と野球の話で盛り上がってしまいました。そうこうしているとお酒も無くなり、突如勢いで友人が店主の方に「お勧めのありますか?」と訊いたところ、降臨したお酒。
 『十四代』を代表するのがこの愛山。『剣菱』の剣菱酒造様が契約栽培していたが、阪神淡路大震災のときに被災し、愛山の育成が困難になるも高木酒造様が入手し、栽培するようになったことで愛山の名が広まったそうです。
 まぁこんな代物は居酒屋じゃなきゃ拝めないものなので有り難く頂いた次第。
 極彩色の濃醇な甘味が口のなかを塗り潰していく!まるでゴッホやゴーギャンの絵画みたいなタッチで描かれる甘味たるや圧倒的。
 この甘味は人を選ぶだろうなぁ。でも昨今の日本酒のレベルが高くなっているのに対して「これが本物の日本酒の芸術だ」と言わんばかりのパワーがあるんだよなぁ。流石は20年もの間日本酒界の王者たらんとしているだけのことはあります。


 こんな感じですかね。まぁ28BYの総決算的な感じにもなりましたかね。日本酒道はまだまだここから極めていくつもりです。ええ。


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