未公開無名峰の岳人未踏ルートを一挙公開 | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

以前、馬路村と北川村境界の鐘ケ龍森の林道ゲートを回避するルートや、安芸市の烏帽子ケ森の藪漕ぎのないルートについて少し触れましたが、それらの山を始めとした各種無名峰のコース図やガイドは既にヤマレコに投稿済で、また、昨日からはヤマレコに変わり、ヤマケイへの投稿を開始しました。



ヤマケイへ変更した理由は、ヤマレコが五日以内に登頂した山でないと、記事がトップページにアップされないのに対し、ヤマケイではどんなに古い山行記録でも、反映されるからです。但し、コース図作成や写真の貼り付け等の使い勝手が悪く、日記コーナーもありません。



余談ですが、四国の地形図は平成20年前後以降に更新されたものが多くあり、三角点等の標高数値が小数点以下、変更されているものも多くあります。

尚、台風1112号による土砂崩れにより、馬路村魚梁瀬の千本山へ向かう道路や国道493号の北川村平鍋及び小島等で通行止めになっている他、各林道も崩壊している可能性あり。


(1) 鐘ケ龍森(1125.5m)・地形図「馬路」インクライン制動機


魚梁瀬森林鉄道西谷線廃線跡の橋台横から、インクラインで結ばれていた上段の軌道跡に続く作業歩道に出て、軌道跡の途中から尾根を登って林道終点手前に出、終点から山頂を目指すルート。山頂は空一面が開けて気持ちいい。



(2) 烏帽子ケ森(1320.2m)・地形図「赤城尾山」

土砂崩れで車の走行が不能の西川林道125線終点の西又山登山口道標から登り、途中から西又山コースと分かれ、造林地から稜線に登る。スズタケの藪漕ぎは極めて少ない。山頂は広い。



(3) 笠木山(597.9m→平成12年の地形図数値)・地形図「羽根」ミニ霊場からの眺望
室戸市吉良川地区の山の回遊ルート。笠木山運動公園から登る者が多いと思うが、そのルートは上部で熾烈な藪漕ぎがある。唯一、藪のないコースは、山頂の南西の谷沿いを辿る破線道。但し、地元以外の者が道路から登山口を確認することは困難。



(4) 郷谷山(943.8m)・地形図「久尾」

馬路村魚梁瀬の山。北の林道から直接山頂に繋がる尾根にコースがある。登山口には道標、コースには森林管理署が付けたマーキングテープあり。近年三角点の再測量がなされ、空一面が開け、測量櫓も残っている。


(5) 亀谷山(1082.7m)・地形図「久尾」山頂から南の稜線
郷谷山と尾根続きの岩山。魚梁瀬森林鉄道東川線亀谷支線廃線跡から732.9m三角点を経由し、南亀谷沿いの林道に下山する回遊ルート。山頂は数人立てばいっぱいになる。



(6) 鐙続山(862.1m→旧図数値)・地形図「入木」「名留川」

野根山街道鐙坂上の鐙山(864m)と尾根続きの山 。魚梁瀬森林鉄道矢筈谷線廃線跡の途中から尾根を登り、鐙続山、鐙山から野根山街道に出る大回遊コース。山頂にはMH2氏の記念板があるのみ。



(7) 須川山(876.4m)・地形図「奈半利」隧道内の枕木
野根山街道の笑い栂上方の山。魚梁瀬森林鉄道須川線廃線跡を終点まで辿り、斜面を強引に藪漕ぎして林道に出、野根山街道から山頂を目指す。帰路は街道を米ケ岡まで下り、そこから下って須川川を渡渉し、廃線跡へと戻る回遊ルート。


(8) 鬼ケ城山系厳冬期用回遊コース・地形図「宇和島」
愛媛県宇和島市の鬼ケ城山系を、積雪期に登れるルートを考察し、スーパー林道の途中から千本松~長命水~櫨ケ森~毛山~中岳(1058m)~鬼ケ城山~大久保山まで登り、復路は猪ノコルから山腹の道へ入り、尻割山(982m)~四本松へと回遊した。



(9) 矢筈谷山(664.8m)・地形図「名留川」
矢筈谷山山容 野根山街道四郎ケ野峠北方の、北川村と東洋町界の山の回遊ルート。大半が植林の皆伐跡を辿るため、眺望の優れたハイキングを楽しめる。山頂からも大展望が広がる。


(10)高谷(915.9m)・地形図「名留川」
北川村と海陽町県境の吹越峠南方の山の、北川村側からの回遊コース。山頂の雰囲気は鐘ケ龍森に似ている。


(1)~(8)まではヤマレコの当方のページの記事一覧から参照を。
ヤマレコのページ

(9)~(10)はヤマケイの当方のページの一覧より

ヤマケイのページ

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