歴代シングル曲ベスト10(7)昭和の男性アイドル編 | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

今回、紹介するアイドルは、「広義」に於いてのアイドルで、当時、黄色い声援を浴びていた若い歌手も取り上げました。



10位「スニーカーぶる~す」近藤真彦

‘80年、男性アイドル界は新御三家(郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎)時代から「たのきん」時代に突入。マッチはトシちゃんと人気を二分していましたが、やはり曲としては二人ともデビュー曲が一番優れている気がします。



ただ、新御三家に比べるとたのきんは歌唱力に於いて明らかに劣り、マッチは高音が出ず、トシちゃんは声量が少ないのですが、そこを踊り等でカバーしています。



9位「ジンギスカン」原たかし&バットマンズ

ご存知、’79年のドイツのミュンヘンディスコ・グループ「ジンギスカン」のテビュー曲のカバー。原曲は世界的ヒットとなりましたが、それは曲やグループ創りの生みの親が、経済学者と実業家であり、徹底的なマーケティングと研究を行い、時代に即し、万人に受け入れられる曲やグループとは何か、ということを追究していたため。



日本でも複数のグループがカバーし、中でも「5カラット」によるカバーが小ヒットしましたが、それでも20位には届かなかったように記憶しています。但し、原たかしのカバーとは日本語の歌詞が異なります。



「ディスコ歌謡アイドル」としてデビューした原たかしは、この曲がシングル三曲目位くらいだったと思いますが、結局、どの曲もヒットせず、消えていきました。



日本では’08年、Berryz工房がカバーし、オリコン5位を記録したのは記憶に新しいところ。



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8位「愛の証明」野口五郎

‘80年の曲。新御三家の中では静かな歌謡曲が多かった五郎ですが、この曲ではサビの部分を情感的に歌唱しています。

7位「コスモス街道」狩人

あずさ2」で知られる狩人の曲には、旅情を誘うものが多いのですが、この曲も「中山道」等の街道名や道沿いの風景が歌詞に盛り込まれています。

この曲は野口五郎の曲以上に情感的で、特にサビの部分から曲の終わりへと向う箇所は圧巻。



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6位「漂流者たち」西城秀樹

これは「泣ける曲編」で解説済み。ぐっと心に染み入ります。


5位「恋をするなら」橋幸夫

ご存知、旧御三家の一人。鮮烈な幸夫のデビューは氷川きよしに酷似しており、昭和35年、「潮来笠(いたこがさ)」の股旅演歌でデビューすると、歌謡界に股旅演歌ブームが起こります。


数年後、股旅演歌の次にブームになったのは「リズム歌謡」でした。当然このブーム牽引の立役者の一人は幸夫と作曲家の吉田正(潮来笠等一連の股旅演歌も作曲)。洋楽リズムを巧みに歌謡曲に取り入れたもので、当時の若い世代に支持されました。



「恋をするなら」は幸夫のリズム歌謡を代表する曲で昭和40年の発売。私のカラオケレパートリーの一曲ですが、この曲を入れているカラオケ店は殆どありません。



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4位「哀愁でいと」田原俊彦

‘80年のトシちゃんのデビュー曲。原曲は「ダンスに夢中」の大ヒットで知られるレイフ・ギャレットの「ニューヨーク・シティ・ナイト」


原曲と違うのは、サビの部分の語尾を上げる点。原曲は下げます。原曲はディスコの名残のあるポップス、という趣。



3位「南十字星」西城秀樹

しっとり聴かせる部分はしっとり歌い、情感的部分は感情を込めて歌う、という私の中では名曲の一つ。



2位「遠慮するなよ」清水健太郎

‘90年代、Vシネマのヤクザ役がはまり役だったシミケンですが、’70年代後半のデビュー当時はアイドル並の黄色い声援がとんでいました。



デビュー曲「失恋レストラン」では、首にスカーフを巻き、白いスラックスを穿いて、椅子に座り、ギターを弾きながら歌う、という斬新なスタイルでしたが、当時の人気歌手やアイドルが出演していた、「8時だよ!全員集合」のようなコント番組には出演していた記憶がありません。つまり「笑顔の似合わない」歌手。



シミケンの歌い方の特徴は、小節の歌いだし時、一呼吸置くようなところ。

「遠慮するなよ」は兎に角カッコいい曲。この曲が入った廉価なベストCDは今でも入手できるので是非。


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1位「どんでん返しだベイビー」清水健太郎

この曲は「男性ボーカル編」で紹介しました。CD化されていないことが惜しまれますが、金銭に余裕のある方は百万円ほどかけて「レーザー・ターンテーブル」と専用レコード・クリーン機器を購入し、中古レコードを再生(針ではなく光による再生)すると、驚きの音質になります。



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