坂本龍馬「脱藩の道」は公金横領者による偽ルート | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

[私腹を肥自然、戦跡、ときどき龍馬-坂本龍馬・脱藩ゆかりの道パンフ やすために「公的偽脱藩の道」が制作された]

 

私はこれまで、著書や論文、ブログで、現在、NHKを始めとした各マスコミや各出版社、県、自治体等によって巷に出回っている「坂本龍馬・脱藩の道」のルートが、愛媛県と梼原町の山間部以外の区域について、明治期や戦後できた道路を指定したでたらめのコース(梼原町の中心街や平野部も含む)であることを再三述べてきた。

 

それは各地の歴史文献や明治の地形図、街道の決め手となる現地の常夜燈や茶堂跡等を見ても明らかである。

 

にもかかわらず、各機関がルートを修正しようとしないのは、踏査の専門技術がないためと、手間とカネがかかることはやりたくない、という怠惰な精神による。

 

これは全く以って憎むべきことであるが、更に憎むべきは、その「龍馬脱藩ゆかりの道」のガイド・パンフレットを制作し、協議会を立ち上げたのが、公金を横領して告訴された犯罪者である、という点である。

 

'04年頃、ゆかりの道協議会本部である某市の観光課の担当課長(当時)は、協議会口座の七百数十万円を横領、告訴されているのである。

自然、戦跡、ときどき龍馬-偽コース図

 

つまり、その課長は最初から、大金を横領する手段として龍馬の脱藩の道に目をつけ、沿線自治体に呼びかけ、協議会を設立し、ろくに踏査もしないで、でたらめの脱藩の道ガイド・パンフレットを作成し、何年か経って口座に大金が溜まったところで横領、という計画的犯罪だった訳である。

 

そのような偽脱藩ルートを国営放送を始め、各機関が大々的に取上げるということは、高知県の信用・信頼を貶める行為になるのである。

 

「龍馬脱藩・ゆかりの道」パンフレットを「観光利用目的」で希望者に渡すのは構わない。但し「これは観光用に作成された便宜的コースです。」という一言が不可欠であろう。

 

坂本龍馬を愛するのであれば、絶対「嘘つき」になるな!そして龍馬ファンは真実を見分けることのできる「目」を持て!

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