今日のココアートチャンネルは2002年に描いた作品のご紹介です。
ホームページに頂いたメッセージで知った事ですが、ビデオブログの事をヴィログ(vlog)と言うそうです。。(^ ^)
blogを単なる動画の紹介にしたくないと思っています。
blogを読んだ人だけ、動画が何倍も面白く深くなる工夫をしたいと思っています。
なので、今回もblogではvlogで言えなかった裏話を書こうと思います。
私が初めてデパートでの個展を経験したのが「神戸阪急」でした。
通常百貨店での個展は、その百貨店と取り引きのある画廊から声がかかる事がほとんどですが、私は神戸阪急から直接の依頼でした。
駄菓子菓子、だがしかし。。。(^ ^)
デパートでは売り上げ重視、売れないと、次はないのはもちろん、最低の売り上げを超えない場合、それを補てんしなければ成らないのもデパート展でのルールなのです。
でも、当時の美術のイケメン責任者が、最初の顔合わせで、補てんはなし、最低の売り上げノルマも気にしなくて良いと言ってくださったのです。
ただ、売り上げが出ない場合は集客で、賑やかで華やかな会場作りを約束してくだい、守って頂けたら最終日に来年の契約を交わすとの事でした。
というのも、当時、神戸阪急は元より、ハーバーランド自体が閑散としており、百貨店そのものが存続の危機に立たされいた状態で、美術のみならず、デパート全体で新しい事に挑戦することで、危機改正を狙っていた裏事情がありました。
そうでもなければ、私の様な新人に声がかかる事はなかったと思います。
他にも数人の新人に声が掛かったようですが、皆、辞退したそうです。
私にとって、正にチャンスとピンチの表裏が一緒に来てしまった感じでしたが、一回で終わっても、きっと貴重な経験になるはずと思い、お引き受けする事にしました。。。
次に私がやらないといけなかったのは、画廊選びです。
デパートの経理と私が直接、やり取り出来る訳もなく、マネージメントしてくださる画廊を探す必要があったのです。
28歳の新人絵描きが画廊を逆指名する行為は業界では異例中の異例。
幾つかの画廊に相談しましたが、生意気だと相手にも、してもらえない画廊も多かったですが、3つの画廊が手を挙げてくれました。
一つを選ぶ事で他から嫌われてしまいました。。。
他にも諸々暗黙のプレッシャーも多く、ここに来て、はじめて、辞退した他の人が深く理解出来ました。。。
会期も担当責任者が、私のお誕生日を入れた期間にしてくれました。
そんなこんなで、2000年に初デパート展を経験させて頂きました。
百貨店の広報の皆さんの働きかけで、地元のテレビやラジオ、新聞で取り上げられた事もあり、大成功で幕を閉じ、その後2003年までお誕生日に神戸阪急で個展を開催するのが、恒例行事になりました。
その後、景気の回復はなく、真っ先に美術部門がなくなり、美術画廊があった場所は家具売り場になり、後に神戸阪急そのものも閉店してしまいました。
画廊がなくなった事も、大好きな神戸阪急がなくなった事も残念ですが、私の中の神戸での記憶は今も鮮明に残っています。
長い記事になってしまいました。。。すみません(^ ^)
そんな神戸で、最も記憶に残ってる展覧会が、ひまわりの個展です。
過去があるから今がある。。。
動画そのものとは、全く関係のない記事になりましたが、私と神戸阪急との関係性を知った上で今回の動画をご覧頂ければと思います。。。
今回、ご紹介した作品は2011年の「秋のこうぶんこうぞう展」にも出品しました。
その時のバーチャル展覧会をメインチャンネルにアップロードしていますので、よろしければ、そちらもご覧ください。。。(^ ^)