雨。寒さ厳しい一日。
今日は大学での講義の日でした。
・・・今年度の講義も残り3回。スタートしたらあっという間でした。
何だかこの間、「どうしよう、いよいよ始まるわ!」って言ってたのに。
私が担当する「朗読」のクラスは秋開講の科目で、全部で15回講義。
まだまだ・・なんて思っているうちに気が付いたらもう、終了へのカウントダウンです。
学生さん達はどう感じているのかわかりませんが。
私はこの水曜の講義の時間、本当に楽しみです。
週に一度しか会わない彼女たちですが、自分自身の事を語ってもらう機会が多いのでずいぶんいろいろな面がわかってきたし。
同じように、雑談が多いので(!)私の事もだいぶわかってもらえてきたと思うし。
おそらく、何て先生っぽくない・・・って思ってるかもね!
でも朗読の時間は楽しかった、またあの先生と会いたいなぁと感じてくれていたらなぁ。
・・・そのためにも残り3回、思い出に残る楽しい講義をしなきゃ!
さて・・
こうして自分が「先生」として学生さん達と接する機会が多くなると、これまで私がお世話になったたくさんの恩師の顔が思い出されます。
10歳の頃に父が亡くなって母子家庭となり、料理が全くダメな銀座のママである母に代わって遠足のお弁当をそっと持たせてくれた小学校時代の先生。
夜一人で心細くて、何かあると先生のお宅に電話をしていたくらい、この時期の私にとっては支えの存在でした。
この先生とは今でも月に一度必ず電話をして、近況報告をする仲。
大事な大事な恩師です。
反対に、学生時代はどうも好きになれなかったのに、卒業して数年経ってから大好きになった先生も。
中学時代の私はどれをとってもごくごく「平均的で目立たない」生徒だったので、何も見ていないだろう、覚えてないだろう・・って思っていたのに・・・数年後すっかり大人になってからお会いした同窓会で、実はいろいろと気にかけ見守っていてくれた事がわかったり。
それに気づかないくらい、あの頃は自分の事だけで精一杯だったのかもしれません。
大学に行くなら英文学科に・・と思っていたのに、それまでの勉強不足がたたってあとちょっとのところで落ちヘコみきっていた時、親身になってアドバイスを下さった高校時代の先生。
「英文科に進んで英語が出来るようになるのは当たり前。ならば第二希望の国文科に進んで、そこで英語が出来た方がカッコいいわよ。いい先生を紹介してあげる」と。
単純な私はすっかりその気になり、先生に紹介していただいたイギリス人の先生のお宅に週に一度英会話を習いに行くようになり・・イギリスに遊びに行ける縁も作ってもらったのでした。
ありがたかったなぁ!
こうして思い出すと、本当に私は先生に恵まれたのだなぁと思います。
大事な節目に、親身になって助けてくれる先生に逢えた。
幸せな事です。
だから今度は私が。
そんなすごい存在にはとてもなれなくても、どこかで小さな力になれていたらなぁと思います。
なれるかしらん。いや、前向いて頑張ってる様子を見てもらっていれば、何かは感じてくれる・・でしょ。
今じゃなくても。いつか。同じような年になった時にでも(・・・って先過ぎるかな。)
今の私には無理かも・・・と心配しながらスタートした「講師」の仕事。
でも本当にいい経験になりました。
いろいろな経験や想いがみんなの役に立ち、そして自分の語りもちょっと変えていってくれたら。
また等身大で頑張ります~あと少しだけれど、みんな、よろしくね~!