プレ幼稚園に行ってきた後や、実家のご両親に数時間お子さんを預かってもらった後
(自分が知らない時間を子どもが過ごしてきた後)に
『今日は何したの?』
と聞いていませんか?

聞きたい気持ちはすごくよくわかります。

でもね。
それはしない方が良い。

まずは子どもを優しく受け止めてあげましょう。
一番信頼しているあなた(お母さん)から離れての数時間は、思いが届かないこと・不安になってしまう瞬間がきっとたくさんあったはず。
あなたの所に戻ってホッとしているのだから、何も聞かずに受け止めてあげてください。

しばらくたってから聞いても
『遊んだ。』『忘れた。』『わかんない。』
と答えることが多いと思います。

それがふつう。
それで良いのです。

そして、生活のちょっとした瞬間に
『この間、○○ちゃんとけんかしたんだ。』
『給食にピーマンが出て困ったんだよ。』
としゃべったり、園で習った歌を鼻歌のように歌ったり…。

親はそれを繋ぎ合わせながら、自分から離れていた時間を想像するしかできないんです。

園の先生や預かってくれた方にお話を聞くことはとてもいいことですね。(感謝の気持ちを伝えつつ、自分とは違う面から我が子を見てくれた人の言葉に素直に耳を傾けましょう。)
年齢が進めば、おしゃまな同じクラスの子に
『今日、◇◇くん、先生に叱られたんだよ~』
なんて情報も入ってくるかもしれません。

子どもはたいてい自分にとって都合の悪いことは言いません。
それは嘘をついているのではなくて、
都合の悪いことは忘れているか、割愛しているか。
そこを責めては、ますます悪いことを言ってくれなくなってしまいます。

親がすべきは
『あのね…。』
としゃべり始めた時、スッとしゃべりやすい雰囲気を用意して聞いてやること。
もしも困ったこと、叱られたこと、嫌だったことを話したときには
『お母さんが見ていない時のことを教えてくれてうれしい!』
という態度で対応することです。


それから、子どもの話を100㌫うのみにしてはいけません。
ウソはつきませんが、都合の悪いところは省略します。
前後の話が理解できていないことがあります。
(当たり前ですが)客観的に事実だけを言うなんてできなくて、知らず知らずに脚色していることがあります。そのこともちゃんと考慮したうえで話を聞いてくださいね。

小さいうちから、良いことでも悪いことでもちゃんと受け止めていくことは、思春期になった時にSOSを発信しやすい心を育てます。