どなたに聞いたか忘れてしまったのですが、わが子が小さい頃
『子どもは預かりもの。大人になったら社会に返さなくてはいけません。
 社会に返すまでの約20年。子はたくさんのことを教えてくれるし、幸せをくれるから精いっぱい育てて、且つ楽しみなさいね。』
と言われました。

我が子は今21歳と18歳。
お返しする時が近づいていることをこの頃よく感じます。
子どもから発せられる『自分で決めて自分でやっていきたいんだ!』というオーラが強くなっているんです。

今までも、それこそ2歳の頃からそんなオーラはありましたが、
そんなことを言ったって一人でできないことだらけだったし、助言や手助けをしてやらなくちゃいけないことがたくさんありました。

でもこの頃の、オーラは違うんです。
もちろん未熟で足りないことだらけだけれど、それを克服したり助けたりするのはそろそろ親じゃないようで。

もちろん親ですから、応援は死ぬまで(もしかしたら死んでも)続けるし、これは伝えたい!ということがあったら嫌がられても言っちゃうと思うけど、そろそろ社会に返す時が来てるのが様子から分かります。

むちゃくちゃ寂しいけれど、子どもの巣立ちを引き留める親にはなりたくない。
自分の人生を自分の力で歩き出そうとしている我が子に笑顔を向けて少しずつ上手に離れていく親でありたいです。

サークルやほっとで、これから出産を迎える方や小さいお子さんをお持ちの方と触れ合うたびに
『これから蜜のように甘くて幸せで充実した時間が始まるんだね! ほんとに羨ましい!!』
と言いたい気持ちに駆られます。

小さい子どもがいるこの時期を『大変』という人もいるけれど
こんなにも自分を必要としてくれている存在(=我が子)との時間は長い人生の中で今しかないのだから、
『この上ない幸せのとき』
と受け止めてほしい。

幸せと感じながら我が子との日々を過ごすことは、絶対素晴らしくて価値のあることだと思いませんか?