第67回カンヌ国際映画祭が開幕し、
連日の報道でも盛り上がりを見せていますが、

最高賞「パルムドール」を競うコンペティション部門に、
日本からは尊敬する女性のひとり、河瀬直美監督の
「2つ目の窓」(日本公開7月26日)がノミネートされており、

今回、一般社団法人 全日本伝統文化後継者育成支援協会 において、
河瀬監督のカンヌ国際映画祭のためのドレスを
一着プロデュースさせて頂くことになりました!



河瀬監督は生まれ育った奈良で撮った
『萌の朱雀』や『殯の森』が海外で高く評価され、

第60回カンヌ国際映画祭において、最高賞パルム・ドールに次ぐ、
審査員特別大賞「グランプリ」を受賞されています。


また、奈良の魅力を世界に発信するプロジェクトとして
なら国際映画祭(http://www.nara-iff.jp/) 」を立ち上げ、
今回のノミネート作品「2つ目の窓」においては
最高賞パルム・ドールへの期待が膨らみます!



河瀬直美監督のカンヌ国際映画祭用のドレスということで、
今回、元禄年間に西陣の地で大寺院御用達の織屋として創業した、
西陣織の老舗「細尾」さん(http://www.hosoo.co.jp/ )にドレスをご制作頂くことになりました。





今や芸術品とも称される西陣織ですが、
西陣織の帯は32センチ、広い丸帯でも70センチしか幅がありません。

西陣織をグローバルに通用するテキスタイルとして捉え直し、
ファブリックとして世界で勝負するために、

細尾さんでは数年前より150センチ幅の西陣織の織機を開発し、
帯の技術、素材をベースにしたファブリックを海外に向けて展開し、
建築家、ピーター・マリノ氏のディオール、シャネルの店舗や
MIHARAYASUHIROのコレクションに使用されるなど、

伝統業界をクリエイティブ産業として捉え直し、
世界へ発信する革新的な活動をリードされています。

京都にある細尾さんのショールーム「HOUSE OF HOSOO」に河瀬監督とお邪魔させて頂き、
実際に生地選びから採寸、デザインのお打ち合わせなどを行いました。





「2つ目の窓」の撮影のために訪れた奄美大島で
ご縁を感じたという「白」をコンセプトカラーに、

革新的な西陣織の見本の中から生地選びを行い、
デザイナーのMichikoさんとデザインをすり合せていきます。



一通りのお打ち合わせと採寸が終わった後には、
細尾さんの西陣織の工房もご案内頂き、
河瀬監督も熱心にご覧になっていました。








カンヌ国際映画祭という世界の晴れ舞台で、
日本の誇りであり、日本の美意識の結晶でもある
西陣織を纏った河瀬監督の美しいドレス姿、

そして「2つ目の窓」のパルム・ドール受賞を心待ちにしております!




なら国際映画祭
http://www.nara-iff.jp/

株式会社 細尾
http://www.hosoo.co.jp/

一般社団法人 全日本伝統文化後継者育成支援協会
https://www.facebook.com/zenden.or.jp