何度も繰り返すが、
オイラはネットのセキュリティーをまるで信じていない。
有線であろうが無線であろうが、
PCが公共回線に繋がっている限り、
完璧なセキュリティーを守る事は不可能だと思っている。
ハッキングやクラッキングはもとより、
最近問題になっているネットバンキングの偽装窓口の問題や、
スマホアプリによる個人情報の搾取など、
ワナはそこらじゅうに仕掛けられている。
しかし、消費過疎地(要は、近くに店がない)に越してきてしまったので、
三茶の時のように、車で30分も走れば何でも手に入れられるという環境から遠ざかり、
特にホームセンター系の商品などを購入するためには都会に出て行かざるを得なかった。
で、しょうがなくネットショッピングを行うようになったが、
それも、窓口を大手2社だけに限定して利用する事にした。
「大手だから安心」というわけではなく、
大手なら利用者が多いので、
問題があればネット上にその情報が公開されるだろう、
という期待感を持っていただけであるが…
そして約1年が経過して事件が起きた。
それは昨年の年末の事だった。
「ん?Amazon?
3900円の商品なんか買ったっけ?」
と思い、AmazonHPから購買履歴(注文履歴)を開いてみたところ、
請求明細の下3行分の商品(中古の文庫本)は確認できたが、
やはり3900円の注文は見つからない。
請求先が若干違う!
下の行が通常商品の購入だが、上の行は何だ?
JP.COM と、CO.JP が違うのも変だし、
上の行の先頭の数字は何だ?注文番号か?
でも、0120から始まって10桁だから、ヒョットすると電話番号か?
電話してみたら、冒頭のアナウンスが、(正確ではないが)
「このフリーダイヤルは、アマゾンプライムの専用ダイヤルです。
お客様のクレジット請求明細に記載されている3900円は
アマゾンプライムの年会費…」
なんだと!年会費だとおっ!
会員になんかなってないっ!
オペレータに接続された。
「まいどありがとうございます。オペレーターの○○です。
: 」
「すいません。
覚えの無いプライム年会費というのが請求されて来たんですが…」
「お客様の確認をしますので、
過去の注文番号をどれか一つ読みあげてください」
「1234567890です」
「○○様ですね?
と、色々続き、
「お待たせしました。
これから私の言う通りにPCを操作して…」
会員登録のキャンセル手続きが終了すると
「では、初回と今回の2回分の年会費を返金させていただきます」
なんて優しく丁寧なオペレーターなんだろう。
ひょっとしたらオイラの勘違いで登録してしまったのかもしれないのに、
今回だけでなく、初回の分まで調べて返金してくれるなんて…
でも、余りにも対応がスムーズだし、
いかにも慣れている様子に少し疑問を抱きネットを検索したら…
出るは出るは、
「ワンクリック詐欺だ!」
「Amazonたるものが…」
「アマゾンのプライム年会費詐欺を許すなっ」
「詐欺まがいの引っ掛け登録…」
:
“amazon プライム会員 詐欺”で検索したら百万件を超えている!
我が拙い記憶をひも解くと、
何となく“無料体験”という文字が浮かびあがったので、
受信メールを掘り返してみたら出て来たよ。
『Amazonプライムの無料体験会員登録完了のお知らせ』というタイトルで、
こんなヤツが!
“無料体験期間が終了すると、お客様は年間会員に自動的に移行され、
ご登録時のクレジットカードに年会費¥ 3,900が請求されますのでご注意ください。…”
って!
えええっ!“ご注意ください”だってえっ!
無料サービスだから、継続したいんなら正規会員に登録しろ。ってのが普通だろうよっ。
それを、ほっとくと3900円、黙って徴収するよ。って!
確かにメールを受け取っているし、
注意深く読めばアンタ(Amazon)の言う通りの事が書いてあるけど、
こんなやり方は正に“詐欺”だよ。
特殊なサイトで問題になる“ワンクリック詐欺”と同じじゃないか。
おまけに商品の購入じゃないから、クーリングオフ規定にも引っ掛からないし。
この問題に気が付いたのが年末の29日で、
Amazonに連絡して会員登録をキャンセルし、
最初はオペレーターに感謝していたが、
色々と調査を進めるうちにだんだんと頭に血が上り、この記事を書き始めたが、
年末年始の楽しい時期にアップするのはやめようと思い、
世の中の“仕事始め”に公開する事にした。
でも解決していない。
なぜプライム会員に登録してしまったのか。
このプロモーションとやらに引っ掛かったようだ。
そういえば書籍を注文する時に、
“お得ですよ”みたいなボタンをクリックしたような気がする。
表立ったプロモーションが行われていなくても“無料体験”する事が可能だが…
どこにも年会費の事は書かれていない。
どなたかが計算していたが、
年会費の3900円分が得になるケースは、
よほどのセッカチ以外には考えられないと言う。
そうだよ、楽天なんかをみても、
急ぎだから送料が高くなる、ってのは聞いた事がない。
いずれにしろAmazonのクレジットカード会員になってる人は、
過去1年分のカード会社からの請求明細を確認してみよう。
もしその中に3900円のAmazonが見つかったらすぐに手続きをしよう。
もちろん、意識してプライム会員になった人は別だよ。
また、カード会社によっては、
摘要欄に“アマゾンプライムネンカイヒ”と印字されているかもしれない。
またはAmazonのTopページ右上の“こんにちは○○さん”プルダウンから
[アカウント サービス]を選択すれば、
注文履歴の閲覧もできるし、
[アカウント設定]から、[Amazonプライム会員情報を管理する]で、
自動搾取!設定がされているかどうかの確認ができる。
(ヘルプからでも行けるよ)
仮に意識せずに“プライム会員”に登録されてしまっていても、
“お急ぎ便”などをプライム会員特典で利用した事が無ければ素直に返金してくれる。
でも、不幸中の幸いだったなぁ。
年会費が五百円とか千円だったら絶対に見逃していたよ♪
P.S.
もう一つ詐欺まがいの事件が有ったんだけど、
それは、“近いうちに”って事で…