8月も1/3が過ぎてしまいました。
その5、書きます。
今週、また福島行くのでその前にはね(笑)
郡山・開成山公園でのハナシの続き。
美味しいラーメン食べて、奥の遊具のある場所へ。
着いた瞬間、違和感・・・
(あ、土が妙にきれい・・・)
遊具のあるスペースだけ、白っぽい砂みたいな土。
去年、姑の家の玄関前にあった天然のみょうが畑も、妙にきれいな土で埋められていた。
その妙にきれいな土の上でたくさんの子供たちが遊んでいた。
遊具のあるスペースの端っこの足元に、小さな看板がささっていた。
0.14μ㏜。
4月22日ってことは、10日ほど前か。
そのちょうど反対側に置いてあった線量計。
見辛いけど、0.225μ㏜。
遊んでいる間、数値はふわふわとよく変わっていた。
それほど風は強くなかったけど、やはりセシウムは浮遊しているんだと実感。
10日で0.1増え続けるのかな。
除染しなくてもそれとも、ある一定で落ち着くのかな。
どれぐらいのタイミングで除染してるんだろう。
毎回土を入れ替えているのかな。
色々と疑問はある。
そして、姑の家に行ったら必ず読む「郡山市市報」に載っていた、市の予算の数字。
一般会計1,798億のうち、除染放射線対策に573億。
およそ、1/3。
そのうち、「一般住宅等除染事業」に420億。
誰も何も思わないのだろうか。
思っていても何か言う事を諦めているのだろうか。
どう思っているんだろう。
一般会計予算が208億の羽村市に住んでいたら、想像するのもちょっと難しいけれど、逆に、420億あったら、羽村市のだいたいのことが2年分丸ごとできるんだ。
原発事故が起こったら、いろんな場所でそういうお金が必要になる。
実際にそれだけのお金が動いている。
そして、それが復興には必要で前に進むためには不可欠?
じゃぁ、原発で電気を作るのは不可欠?
そこに住んでいない私が市の予算なぞにやいのやいの言える話じゃないのは十分承知だ。
が、スルーして良い話でもないとも思う。
どうしたらいいのだろう。
答えは簡単、何もできない。
一個人が何かできる市であり国であって欲しいと思うのは、愚考か。
楽しそうに遊ぶ子供たちを見ながら、いつものくせでこむずかしく考え込んでしまった・・・。
ふと気が付いたことは、その妙にきれいな砂の上以外に、子どもの姿がほとんど見られなかった。
たまたまかもしれない。
道を挟んだ、木が生え、草の生い茂る場所には、うちの子供たちだけが入り込んで、遊んでいた。
普段から、こういうところが好きだ。遊具より、公園の隅っこの草むらの中で延々と遊ぶ。
夫が「そっちは入るなよ」と小さな声で言う。
たまたまかもしれない。
けど、その公園に対する違和感は、私の中に確かにあった。
公園と隣接する球場へ、高校野球を見に行った。
白熱した試合。
久しぶりに見た野球の試合。
日差しの強さと、選手たちの黒さと、観客の歓声。
ごく普通の野球の試合。
だけど、ここでこどもに野球をやらせるなんて!という声もあるらしく・・・。
開成山球場も、だいたい0.2~0.3μ㏜ぐらいの間をウロウロ。
心配する数値ではない、という人がいて、
少しでも減らしたい、積算させたくないという人がいて、
どちらが正しいか答えられる人はいないはず。
でも、どちらの意見も口に出すことがなくなっている。
その中で育つ子ども達。
またまた、私は、深く考え込んでしまうのだ。
2泊3日の短い滞在だから、考え込んでもたかが知れており、
結局私はまた東京に戻って普通の生活を送っている。
でも、周りの人と福島に行きたい、とも思うのだ。
福島からこちらに呼ぶのではなく、こちらから行くという企画を本当はやりたい。
福島の人のためじゃなくて、自分たちのために。
実際に見てほしい。
妙にきれいな砂や、冷たくて妙に立派な線量計。
ところどころにあるブルーシート。
1人では、どうしていいか、何をするべきがわからないから、
1人でも多くの人と一緒に行って、どうしたらいいのか考えたい。
知恵を出したい。
このまま進んで明るい未来が待っているというのなら、何もする必要はないとは思うけど。
私は、どうしてもそう思えないから。