今節から6人となり、ふたりずつ抜け番となる。
その順番は、6節から順に
1・2位―3・4位―5・6位 となった。
これは、第8節の条件戦を考慮してのもの。
2人の敗退者と決勝の4人を決めることになる、第8節の戦いは
かなり重要なものになる。そこで抜け番の人間は、どうしても決勝進出
争いの標的になりやすく不利だ。
その不利な抜け番を引き受けるのは、やはり下位者が妥当なので
このよう順番になったのだ。
というわけで、暫定1位の私は2位の福地さんとともに抜け番で
解説をやらせてもらうことになった。
それにしても、特に話が得意ではない私が、天鳳のスピードに合わせて
しゃべる自信はまったくなく、不安でしかなかったのだが。。。
今回は解説しながら観戦させてもらい、感心した局面をふたつだけ紹介しよう。
現状2万点持ちの一人沈みのラスめで、ドラタンキにする人もいるだろう。
ドラタンキリーチなら12000以上が確定するが、この捨て牌でマンズの
ドラを出してもらえるとも思えず、ほぼツモ専となる。
ドラタンキダマでの8000点も悪くはないのだが、やはりそれほどいい
待ちではない。
みんなそれほどピンズを使ってなさそうだし、自分も
と切っているので、それほど危険にも見えない。
まさに絶好の待ちである。
打点が1600下がっても、一発や裏ドラを考慮すれば大差ないので
相手の手を止めつつアガるなら タンキダマより優秀なのである。
そして結果はcoaからの出アガリ。
トータルでも負けていて、ラスめにいたASAPINだったが
ても冷静な判断ができていたといえよう。
もうひとつは石橋の読み。
coaが1巡目からドラの
をポンして、すぐに加カン。
石橋が1000点でかわしたのだ。
そして終わってからの一言が驚愕だった。
無筋の牌を切る気は一切なかった。」
というのだ。
確かに。1巡目のドラポンからの役牌切り出し、そこからの普通の
捨て牌を見れば、役牌アンコなどで整っている手牌が想像できる。
もし完全な不要牌ならば、迷わずツモ切られるはずだが、
けっこうな間があり、しかもその後誰も合わせ打ちをしていない。
これはアヤシイ。
そう読めば、すべての無筋を止めるというのはわかるが
それにしても大した洞察力である。
ただ、coaの打ち方に間違いがあったわけでもない。
1巡目の ポンや加カンはもちろんするし、 のツモ切りも当然だ。
しかも、予想外のツモ に一瞬迷ってしまうのも仕方ないだろう。
その間を見逃さなかったほうが鋭いのだと思う。
6節を終えて、石橋が上がってきた。
順位点の大きいこのルール。まだまだ安泰とはいえないなあ。
第二期天鳳名人戦 6節終了時
1 368.0 18.40 20 6/ 6/ 7/ 1 2.15 Ⓟ小林剛
2 188.0 7.83 24 5/ 9/ 6/ 4 2.38 Ⓟ石橋伸洋
3 72.0 3.60 20 5/ 8/ 2/ 5 2.35 Ⓢ福地誠
4 -37.0 -1.54 24 6/ 6/ 5/ 7 2.54 ASAPIN
5 -106.0 -4.42 24 4/ 6/ 8/ 6 2.67 coa
6 -232.0 -9.67 24 6/ 5/ 5/ 8 2.63 Ⓟ鈴木たろう