祭り衣装「残念な着方」と「伝統の着方」 | 大井神社大祭総合研究所

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島田大祭? 帯祭? おヽいさんの祭ってなんだろう?
このブログは 『永く万人に愛され続ける大井神社大祭』を
目指して、知らない事を教え合う架空の研究所です。
ただ今、大祭に対する質問も受け付けております!(*´∀`*)

まずこの写真

↓昭和4年(1929)の大井神社大祭の1コマ
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↓84年後の私たちとチョットちがう。
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どこが違うかお分かりになりますか?


今回は祭り衣装の着方について

まずは 股引(ももひき)

デニム股引はピッチピチにはくのが粋とされています。
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ケータイ


次に スタバ腹掛(はらがけ)

首元を締めて肉襦袢(シャツ)を見せないようにする。

もう一度

首元を締めて肉襦袢(シャツ)を見せないようにする。

下に着ている肉襦袢(シャツ)が首元から見えていると「馬づら」と呼ばれ、とてもカッコ悪い着方とされています。

馬づらという呼び名の由来は諸説ありますが、江戸時代の馬方(馬を引く職業)に、だらしなく着用している人が多かったというのが通説です。
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ケータイ



馬づらがカッコ悪い理由は↓の通り

① 腹掛は元々江戸の職人(大工、鳶、石屋さん達)の作業着で、首元が開いた状態で作業をしていると、そこから木片や石のカケラが入ってしまう。
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② 法被の着用時、色、模様によるが法被のデザインと肉襦袢のデザインがケンカしてしまう事がある。

③ 肉襦袢の「ボタン」が見えて興ざめしてしまう。

などの理由があるそうです。

何かの動作の時、法被の袖や肩からチラッと見えるのが粋とされています。

で、ビロビロの腹掛は、どうしたらいいかというと体型に合わせて肩紐を詰めればよろしい。

だたし新品は洗うと縮むので注意が必要。

自分で解決できない場合は「洋服直し屋さん」に頼むのも方法ですね。

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シマダリフォームさん(0547-37-5421)へ問い合わせたら、二本ほのいて切って付け直して 800円だそうです。(その他、股引の直しや肉襦袢の仕立ても可)

「カッコいい着こなし」になるなら安いモンです(o^-')b

最後はあたま
$大井神社大祭総合研究所-髪型3.JPG


奇抜なヘアースタイルで他人と差別化するのも選択肢の一つですが、そういった場合はフェスティバル(神のいない祭り)やクラブで自己表現するのも方法ですね。

大井神社大祭には謙虚でシンプルなヘアースタイルの方が似合う気がします。

お祭りホン日は
おとこのこ次の時代を担っていく子供達
おじいちゃん尊い努力でこの祭りを守ってきた祖先
そして
おとめ座大井神社の神様に恥ずかしくない恰好でシュッとしていたいですね。

クローバー

※この記事は衣装の成り立ち、本来の着方を解説したもので特定の着方を否定しているものではありません。着方については本人の自由です。

※島田の祭りは県内外から沢山の方がお見えになります。その中にはお祭り、伝統に詳しい方がいらっしゃいます。そんな方達から「なに、あのだらしない着方、流行ってるの?」などの声が聞かれる事があります。

本記事が伝統ある私たちの祭りの衣装について今一度振り返るきっかけになれば幸いです。

※記事内の動画は祭すみたやさんの許可をいただいて掲載しております。祭すみたやさん、掲載の快諾をありがとうございました。m(_ _)m