目標達成セミナー、メイクセミナー、ファッションセミナーに参加してくださった方から、
彼氏ができたとご報告をいただきました。
辛いこともたくさんあったのに、本当によく努力されました。
10か月で外見レベルアップ、キャリアアップ、一人暮らし等々。
おめでとうございます。
今日から茅場恵美子(仮名)さんのこれまでをご紹介します。
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携帯を見たが返信はなかった。
きっと彼は忙しいんだ、そんなに前もマメじゃなかったしと茅場恵美子は自分に言い聞かせる。
恵美子だって忙しかった。4日後は正月休みに突入する。その前に終わらせなきゃいけない仕事があるのだ。
今から24時間ほど前、12月26日に恵美子は同級生の結婚式で再会した学生時代の元カレにこんなメールを送ったのだ。
――久しぶりに会えて楽しかったです。こんど、ご飯でも行こう――
元カレから返信はこないまま年明け2012年になった。恵美子の彼氏にいない歴は6年目突入
。
もうこんなの飲まずにやっていられない!
彼からのメールは来ないけれど、友人ゆかりからのあけおめメールが届く。
ゆかりに怒りと悲しみをぶちまけた。
――明けましておめでとう~。もう、最悪。多田君にメール送ったのにガン無視されちゃったよ
――
――ヒドイよね!!新年会は飲もう‼今年こそ彼氏作ればいいじゃん――
――そうだよね――
平日は仕事、休日は女子会に明け暮れ季節は過ぎていった。
今日のデートが無くなればいいのに
身支度をしながら、茅場恵美子は思った。
結婚相談所で出会った男性と二回目のデートだ。
真夏で暑いし家の中にずっといたい。
「私って高望みしているのかなぁ。まともな男性に会いたいだけなのに」
見合い相手は5歳年上の32歳、慶応大学工学部卒。
初めに会ったときに一度も目を合わせなかった
次はないと思ったのだが、相手の方からまた会いたいと結婚相談所の仲人のところに連絡があり、二度目に会うことになったのだ。
大手町のパレスホテルのラウンジで恵美子はスーツ姿の安孫子と向かい合って座っていた。
仲人がおススメのお見合い場所ということで勧めてくれるだけあってピアノの生演奏が広がるステキな空間だ。
「茅場さんの趣味は何ですか?」
「えっと、お芝居とかコンサートに行くのが好きです(前回言いましたけど)。安孫子さんの趣味は何ですか?」
「読書です」
「そうなんですね。私も好きですよ。何を読まれるんですか?」
「いやぁ~、最近は読んでないです」
「あ、お忙しいんですね(じゃぁ答えるな)」
恵美子は微笑む
この時間が苦痛だ
仕事だったらこの先に契約があるから笑えるけれど、
こいつに笑っても売り上げにつながらんってのに
ここがホテルじゃなかったら、発狂しそう
今から二か月前、
このままだと結婚はおろか彼氏すらできないまま一生が終わるかもしれない。
そう思って結婚相談所に入会したのだった。
チャリ~ン
入会金59800円
恵美子さんのお話は明日に続く
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