臨月(37週5日) | 光線

臨月(37週5日)

ついにここまで来たか・・としみじみ思う。
11月18日の予定日まであと、2週間ちょっと。
とは言え、もう37週(正期産)に入っているのでいつ産まれてもいいし、おかしくない状態。

お腹はパンパンっ!ほとんど常に張っていてカチカチ。
骨盤が開いてきて痛くて、うまく歩けない。
寝返りもうてず、上を向いて寝てしまうと腰がひどく痛くなるし、横を向くと心臓や肋骨が圧迫されていずれにしても大変だ。

唯一楽しみにしていた週一回のプールも、もし破水したら・・ということで
今週から禁止になってしまった。

こうやって過ごす日々はあまりに不自由で
さらに、陣痛がいつくるかいつくるかと不安だ。

とは言え、よくここまで育ってくれた。
弱い母のために、たくさんの負担を強いられたであろうに・・
元気に大きく成長してくれている。
先週の検診では3010g
エコーで動く姿を見るたびに、愛らしくて
助産師さんに「元気ですよ~」と言われるたびに、うれしくてホッとして。

わたしは不器用だから、この10ヶ月この子の為にひたすらに生きてきた。
そして自分を保つのにただ必死だった。


妊娠して知ることは、初めてのことばかりで、こんなにも何も知らなかったのか・・と
思った。
妊娠してすぐ、発熱と、頭痛吐き気に襲われ、体の変化がめまぐるしく
果たして10ヶ月間耐えられるのか・・からはじまり、
初期は流産しないよう日々願い・・心臓の鼓動が光っているのを見て涙して、
全く食べれないつわりと、食べないと気持ち悪くなる2種類両方のつわりに3、4ヶ月間苦しみ、
心臓の鼓動を聴きまた涙し、エコーで点から芋虫みたいな形になって、そして宇宙人のようになって、人間のようになって・・動いてるのを見るとまたうれしくて涙して、
後期になって、心臓の圧迫による動機や胃の圧迫による気持ち悪さ、そしてまたつわりが来て
精神的にもかなり追い込まれた。
ギリギリまで逆子が直らず心配して、、お灸を続けて、直った時には安堵して、
今度は頭が大きいから骨盤に入るか・・と言われ心配しているうちに正期産になった。

妊娠とはこんなにも、不安や心配が絶えず、体の変化についていくのに必死で
大変なものだなんて知らなかった。
今までたっくさんの女性がこの試練を乗り越えてきたのだけど、
ほんっとうにすごいと思う!
人によって症状も、状態も、気持ちも様々だろうけど
それにしたって、女性は自分の気持ちや体や日々を捧げて子を育ててきたんだなと、痛感した。

そして、このお腹にいる子はそれに値する存在だと、これからも常々知ってゆくことになるのだろう。

わたしにとってはここまでが大変すぎて、こうやって記していると、これから来る出産というメインイベントが少し薄らいで感じるけれど、、いやいや、まてまて。。
それは、それこそきっと、いろんな意味でまた想像を絶する体験となるのだろう。。

正直、恐い。
でも、逢いたい。

最近出産をした友達が周りにたくさんいるけれど、みんな出産・そして間髪いれずに始まる子育てに
フラフラヘトヘトだと言う。
妊婦期間が終わろうとすると、出産が立ちはだかり、出産を終えると今度は子育てが始まる・・
何とも出口のない日々なのだけど、妊娠しなければ知らなかった感情、出産しなければ味わえない感動、子育てしなければ分からなかった愛情がきっとあるのだろう。

パニック障害を持ちながらの妊娠は本当に大変だった。
この先だって、いつまで自分を保っていられるのか分からないけれど
苦しみながら本当にそうなんだろうな・・・と思った言葉がある。

「愛することは、生きること」

愛しているから、どんなに苦しくても、生きてゆかなければならない。
生きてゆくんだ。
この子を愛しているから。夫を愛しているから。
だからわたしは生きようとするのだと思う。
これからのテーマなんだろうと思う。

エンジョイして!とかハッピーにとか言われるたびに、したいけど、、どうやって??
と涙した妊娠期間もそろそろ終わろうとしている。
よく頑張った。
家族に本当に支えられた。だからこうして今がある。
だから、もう一息頑張ってこの子を産んで、今度はわたしが家族に喜びを幸せを返したいと思う。
そして、家族にもらった愛を、この子に注ぎたいと思う。



宿ってくれてありがとう。ここまで元気に育ってくれてありがとう*
この子に逢えた時、私はどんな感情になるのだろう。。

やえ