Illustrator強化作戦 3 -script- | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

次はスクリプトを使ってIllustratorを強化しましょう。
って、私はスクリプト書けないんで100%他力本願なのですが…。

スクリプトがわからないって方、わりと多いと思います。
Illustratorは直感的に見た目で作業する方が多く、移動ツールと矩形+ペンツールなんとかなるっつって…(スミマセン、主観入ってます)。

しかし直感的でないこの「スクリプト」という機能、実は万能(は言い過ぎか?)のお助け機能です。
標準機能の乏しいIllustratorには、まさに救いの神。標準に無いものや、アクションで作れないような作業を制御できます。
覚えて損はありません!(前にも同じ事言ったなー)

スクリプトは簡単なプログラムであり、記述された内容を実行するというものです。
よくわからない方はファミコンカセット(もしくはDSのカセット)だと思って下さい。
本体に差して電源を入れればそのゲームができる、それと同じ原理です。

…それでもわかりにくい? 実例を出しましょう。
テキストオブジェクトをテキストフレームに入れて「組み打ち」扱いにしたいとします。

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↑組み打ち風バラ打ち(任意改行あり)。手動での改行や修正は大変ですね。これをフレームに入れます。


通常の作業だと、元テキストをカットしてテキストツールでフレームを作成し、フレーム内にペーストと手間がかかります。
さらに、10箇所あればこれを10回繰り返さなければなりません。
アクションではテキストフレームを作るという動作を記録できないので、アクション作成するのは不可能です。

これをPICTRIXさん作のスクリプト、TextFrameChange.jsをメニューから選ぶだけでテキストオブジェクトがテキストフレームに変換されます。


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↑メニューからファイル>スクリプト>TextFrameChange.jsを選ぶだけでテキストフレームに変換されます


さらに、TextFrameSize.jsを使えばフレームを数値でサイズ変更が可能。

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↑絶対数値でも、四則演算や単位の入力もできるので、簡単にフレームのサイズを調整できます

さらに、RegX(これは有料)で改行を取っ払えばカンペキ。あわわ、ステマみたいになってしまいました。
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↑まとめて取っ払い! これもスクリプトなんですよ


これらのスクリプトは一括作業ができるので、10箇所あってもスクリプトは1回で済んでしまいます(合計4回ってこと)。

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↑これが


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↑こうなって


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↑こうなって


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↑こうなる。っつうか、9箇所だし


このように、スクリプトはとても便利なものです。
自分で作成できれば仕事の内容に特化できるので、興味のある方はがんばって修得しましょう。

また、Illustratorの標準機能が乏しいおかげで、世を見渡せば有用なスクリプトが数多く作られています。
そして、それらを公開されているカミサマのようなお方がたくさんいらっしゃいます。
作者の方々に感謝していただきましょう!(ココ重要!)

今回はPICTRIXさんでまとめてみました。^^

…つづく