モンスター図鑑を作る 1 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

InDesignで500項目くらいのモンスター図鑑をつくることになりました。
図鑑とはいっても、攻略本の一覧表のようなものだと思って下さい。


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レイアウトはこんな感じで、ずっとこのまま500体まで続くとすると、9体/ページなので56ページにもなります。


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指定はこんな感じ。


支給画像は透明レイヤーを持ったpsd形式の画像のデータが500枚。
モンスターのまわりには余白があり、大きさもまばら。
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これらを16mmの枠の中に天地左右に1mmアキ、つまり長辺を14mmで貼り込むとします。

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テキストはこんな感じ。
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最終的にはデータ結合による自動流し込みまで行くつもりですが条件によってはできないケースもあると思われますので、(POTを使うケースはajabonさんにお願いするとして…)いくつか手を考えてみます。

まずは流し込み以前に、大量の画像データを効率よく配置していく方法に焦点を当てて考えてみましょう。

画像の余白は統一されておらず、また画像の大きさもそれぞれ違うので、このまま貼り込むと長辺を14mmに統一するのはとても困難です。

最初に画像の余白をどぎゃんかしときましょう。



画像の余白を切り取るだけなら、切り抜きツールで慎重にトリミングする必要はありません。

Photoshopには「トリミング」という便利な機能があり、透明や同色のピクセルで囲まれている領域を自動でトリミングができます。この機能、いつからあるのか知りませんが、しばらく気付きませんでした(5.5でアクション作ってトリミングしてたので^^)。

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ただし、元画像をトリミングしてしまうと、差し替えなどがあった場合や二次使用時など、後々問題が起こることも考えられます。状況やルールに準じて使いましょう。

どうしてもトリミングできない場合はクリッピングパスを使いましょう。

eps形式ではクリッピングパスを付けても画像の認識サイズは画像自体のサイズですが、psd形式ではクリッピング領域が認識サイズになります。


ま、500枚の画像にクリッピングパスを付ける作業も面倒ではありますが…。
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認識する領域が違います。
読み込みオプションによって認識する領域が変わります。

追記
(z-)さんのご指摘で気付きました。
epsでもpsdでも、読み込みオプションの「photoshopクリッピングパス」のチェックが入っているとクリッピング領域のサイズになるようです。


以下読み込みオプション
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とにかくバッチやドロップレットなどで画像を変換し、フォルダへ保存したら下ごしらえ完了!

つづく。