使用したカラーを追加 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

ワタクシがIllustratorver.8で作業していた頃はスウォッチパレット(パネル)では、グローバルカラー(ver.8では個別に適用チェックを外す)はあまり定着しておらず、カラーパレット上での掛け合わせや、ver.5.5のように単なるストックカラーとしての使用が一般的でした。いまだにそのようなデータを見かけることも少なくありません。

カラーの管理はやはりグローバルカラーが便利です。でも作っちゃった書類のカラーをいちいちグローバルカラーのスウォッチに直すのも大変です。

そこでCS3からひっそり(?)と登場していた(CS3使用約2年にして、未使用項目を選ぼうと思って間違えて気づいた)「使用したカラーを追加」を使いましょう。

これは書類内、もしくは選択範囲内で使っているプロセスカラーを、グローバルカラーのスウォッチに変換してくれる便利な機能です

スウォッチ登録しつつ、オブジェクトもそのカラーを適用してくれるので、後からの修正に威力を発揮します。

たとえばこんなデータをもらったとして、赤い文字を金赤にに変えてほしいといわれたら?
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スウォッチはありません。

テキストは色での選択はできません。ライブカラーも使えますが、「使用したカラーを追加」を使えば色をグローバルカラーのスウォッチにできるので、スウォッチの数値を変更すれば文字色は変わりますし、再修正もカンタンになります。

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使用したカラーを追加を実行

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スウォッチができ、塗りに適用されます。

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カラー値を変更すればこのとおり。


ちなみに注意点がありますので、ご一読を。

─ヘルプ引用
選択されているオブジェクトまたはドキュメントのすべてのカラーを自動的にスウォッチパネルに追加できます。 Illustrator により、スウォッチパネルにないカラーが検索され、プロセスカラーはグローバルカラーに変換されて、パネルに新しいスウォッチとして追加されます。

ドキュメントのカラーを自動的にスウォッチパネルに追加するとき、次のカラーは除外されます。

不透明マスク内のカラー(不透明マスク編集モードではないとき)
ブレンドの補間カラー
画像ピクセルのカラー
ガイドカラー
複合シェイプ内にあり、表示されないオブジェクトのカラー
グラデーションの塗り、パターンの塗りまたはシンボルインスタンスを新しいグローバルカラーに変更した場合、そのカラーは新規スウォッチとして追加され、元のカラースウォッチは保持されます。