どれ位前のお話か分かりませんが…
「世界の最果て」と呼ばれている街「ウシュアイア」。
この街で宿も無く彷徨っていた日本人が居たと言う。
地元の警察官がその日本人旅行者に
その当時ウシュアイアに住んでいた上野さん宅を紹介したと言う。
海外で困っている日本人を日本人が助ける。素晴らしい。
そこから口コミで上野さん宅を訪れる日本人が増え
「上野山荘」と言う日本人宿が出来上がったという。
「世界の最果て」にそんなに素晴らしい宿があるなら泊まってみたい。
多分僕を暖かく迎えてくれるに違いない。
にほんブログ村
※お手数ですがスマートフォンでご覧の方はブログの一番下に表示切り替えがあります。パソコン版にしてからクリックしていただけると助かります。スマホ版だとポイントが反映されないそうです。めんどくさいですね。ありがとうございます。
1月10日(金曜日)
カラファテの目的をほぼ果たした僕は…
(ほぼってのは、本当は氷河トレッキングをして氷河でウイスキーを飲みたかった。けどウイスキー飲めないし、トレッキングが人気すぎて2・3日待ちだからあきらめたっていうだけの話)
次なる街「ウシュアイア」に向かった。「世界の最果て」と呼ばれている街だ。
深夜3時。
バスに乗り込みカラファテの街を出るわけです。で、ウシュアイアには20時到着予定。
バスに揺られること5時間超
リオガジェゴスに到着。
バスターミナル周辺は何も無くてやることが無い。
おいっす!ってしてくれるエビータさん。
ほんとどこにでもいますね。この人気者っ!
バスを乗り換えて、ここからがなんだかんだ面倒なんですね。
ウシュアイアに行く為には一度お隣の国「チリ」入国しなくちゃいけないのです。で、もう一度アルゼンチン入国っていう。(大丈夫。お前のブログにそんな情報は求めてない。)
っても、①アルゼンチン出国→②チリ入国→③チリ出国→④アルゼンチン入国って4個もスタンプが押されるって事。何その無駄。まあ仕方ないんだろうけど。
でもこの出入国手続きで何かしら起こるともちろん時間通りには到着しないのであります。
案の定、チリの入国で2時間以上謎の放置プレイ。
僕にとってはイレギュラーだけど地元の人にとっては多分いたってレギュラーな事が発生するのであります。
またこのフェリーも曲者で、どうやら常に強風で、でもさらに強風になると向こう側に渡れなくなっちゃうって言う。
なんだかんだでウシュアイアに到着したのは11時過ぎ。
今日は上野山荘に向かうのはやめて街中に泊まろう。うん。
深夜の街中を彷徨うこと1時間。
「なんだお前、まだ宿決まってないのか?だったら俺が泊まってる宿に来てみろ、多分空いてるから」って親切な欧米人についていくも「フル」。
10件近くの宿を回ってもどの宿もフル。
どうしよ。このパターン。野宿?
それとも1泊60ドルする宿?
いやいや、まだ泊まれる安宿があるはず。
ってももう12時過ぎ。
もしかしたら、「上野山荘」ならまだ空いてるかもしれない。
空いてなかったとしてもロビーで寝かせてくれるかもしれない。
だってそこは、あの「上野山荘」だから。
タクシーを捕まえて上野山荘まで向かう。
ああ、何とか暖かい場所で眠れる。
そんな風に思いながら見るウシュアイアの街は
僕の目にとても綺麗に写っていた。
10分も走ると小高い丘の住宅地に到着。
僕の目の前にはあの伝説の宿「上野山荘」。
まだ電気がついている。
何とか泊まれるかもしれないと思いチャイムを鳴らす。
ん?鳴らない??
何度かチャイムを押すがどうやら鳴ってないらしい。
中に人影も無い。でも電気はついてる。
何度か「すみません」と声をかけてみる。
ここは住宅地。夜の12時を回っている。
大きい声も出せない。でもどうにか気付いてもらいたい。
車すら走ってない静かな住宅街に
僕のドアをノックする音と声が響きわたる。
すると歯磨きをしながら宿泊者らしき人が出てきてくれた。
でもその人に笑顔は無い。ってか少し焦ってる。
その女性は声を小さくして
「あー。すみません。今ね管理人さんがものすごく怒っててね。ついさっき来た人も追い返されちゃったところなの。え?へや?空いてるんだけどね、管理人さんがね12時過ぎたら誰も中に入れるな。っていうの。ごめんね。今、こうやってるのももしばれたらものすごく怒ると思うの。だからごめん、ちょっと外で待ってて。」
数分後、数人出てきてくれた。
その人たちも申し訳なさそうにしてる。悪くないのに。
「多分ってか今、宿に人を入れちゃうと大変なことになっちゃうとおもうんですよ。すみません。僕達レンタカー借りてるんでもしよければそこで寝てださい。」
って。なにそのやさしさ。
僕はお言葉に甘えてその車の中で休ませてもらうことにした。
寒い車中、眠れずに考え事。
大丈夫、僕が悪いのも分かってる。
わがままなののも十分承知だ。
でも僕の想像していた「上野山荘」とのギャップ。
ちょっと大きすぎたかな。僕の期待。
「世界の最果て」と呼ばれている街「ウシュアイア」。
この街で宿も無く彷徨っていた日本人が居たと言う。
地元の警察官がその日本人旅行者に
その当時ウシュアイアに住んでいた上野さん宅を紹介したと言う。
海外で困っている日本人を日本人が助ける。素晴らしい。
そこから口コミで上野さん宅を訪れる日本人が増え
「上野山荘」と言う日本人宿が出来上がったという。
多分僕を暖かく迎えてくれるに違いない。
そんなふうに思っていたのはどうやら幻想だったみたい。
上野山荘の「心」ってのはもうそこにはなかったんだ。
出来ることなら数年前の上野山荘と出会いたかった。
そう思いながら僕は寒い車内
「上野山荘」の暖かさではなく
宿泊者の暖かさに包まれながら眠りに就いた。
目が覚めたときには決めていた。
「上野山荘」ってのは名前だけであって、もはや「上野山荘」ではないんだな。
「心」のない「上野山荘」は「上野山荘」じゃない。
泊まる必要なんて無い。
おわり。
ランキングに参加しております。
にほんブログ村
そのクリックがブログを書くモチベーションに繋がります。ほんと。
ぶいんぶいん上がるわけですモチベーションが。
※お手数ですがスマートフォンでご覧の方はブログの一番下に表示切り替えがあります。パソコン版にしてからクリックしていただけると助かります。スマホ版だとポイントが反映されないそうです。めんどくさいですね。ありがとうございます。
ありがたいことにコメントが多いので僕が思ってること、感じていることをとりあえず書いておきます。
まず、僕が日本で仕事をしていた時の話ですが、車屋、いわゆるディーラーに勤めてました。だからなんだ?って話なんですけど。僕が勤めていた会社では、基本お客様が来たら「時間外でも断らない」っていうスタンスでした。ショールームの電気が切れていても車を見に来たお客様がいれば、きちんと対応するのが当たり前。修理工場もまた然り。そんな環境で9年間勤めてました。そんな時間に来るのは本当に困っている人か、本当に暇を持て余してる人だからです。でもね、一瞬でお暇な方だと分かったとしても、僕達は手を抜きません。そのとき出来る最大限のご案内をさせていただいてました。だってその人もいつかは車を買うわけですから。そこで手を抜いて何だこの店買うかボケ。って思われたら終わりですからね。もちろん僕達スタッフがいるタイミングでお客様を無視することなんてありませんでした。ましてお客様に接客させるってなんだよ。って思うわけです。
仕事を辞める2・3年前から、僕はほぼ仕事を休まずに働いていました。唯一休みが取れるのは月曜日のみ。その月曜日もお客様から僕の携帯に電話で呼び出されれば飛んでいく。って生活でした。本当に困っているからこそかかってくる電話です。(もちろん緊急事態じゃないのもたくさんありますけど)そんなお客様を放って置けないじゃないですか。ね?でもね、僕はこの仕事が好きだったから続けていられました。夜遅くに飛び込みのお客様が来店されても、休みの日に呼び出されても僕は苦痛には思いませんでした。
別に仕事をする上で同じように…なんて思っては無いけど、最低限その仕事にプライドを持って働いてほしいと思うのです。
あ、あと「お前は1人の従業員だと思って働いてるかもしれないが、車を見に来て頂いてるお客様からしたらお前が『トヨタ』なんだ。お前次第でうちの会社だけじゃなくトヨタ自動車がどんな会社か決まるんだ。」って言われて働いてました。最初はあほか!って思ってましたけど。働いてるうちにその言葉が分かってくるんですよね。ほんと。気付いてからは、自分は会社の代表なんだって気持ちで接客してました。そのお客様からしたら僕が「会社の顔」で「トヨタ自動車」ですからね。
僕がね、この記事を書いたのは、泊まれなかったから書いたわけじゃないんですよ。
きちんと管理人さんが対応してくれてれば書いてないと思うんですよ。
僕もだめもとで上野山荘にお邪魔してますからね。僕にも否があったのも分かってるんですよ。
僕にとってはその管理人さんが「上野山荘の顔」であって「上野山荘」なんですよ。その人の対応次第で上野山荘が決まってくるんですよ。会ってないですけど。お客さんに対応させるってなんだよ。って話なんですよ。多分自分の意思で管理人やりたいわー。って人じゃないと思うんですよね。時間潰しでやってるならさっさと辞めればいい。会ってないから分からないですけど。
僕にとってはありえなさ過ぎる話だったので書かせていただきました。
人選ミスですよイツコさん。僕はねイツコさんのことは好きですよ。ブエノスの別館もね。でもねやる気の無い人を管理人にしちゃだめですよ。上野山荘の評判が落ちるだけっす。ほんと残念です。