わしの友人、シドニー出身のジェシカ(仮名)。

日本に来て、6年。
あっという間に日本語が上達し、
日本語学校の宿題の“熟語”をスラスラと解く。

今いちばんの興味四文字熟語

「日本語で発音できない音は、私たちにはない」と豪語する。

そして、「日本人には、所詮英語の発音は無理」
自分が教えている有名企業のおじさまたちの向学心を
ぶった切るグラマー美女。
は母国に帰って 日本語教師

そんなジェシカにも苦手な単語があった。

「たんぽぽ 」(※植物)


まだ、平仮名しか読めない頃、何回教えても

「たんぽこ 」


あまりに 微妙な響き になる為、
「絶対に人前で言うな」と約束した単語である。

言えるようになるまで1年半かかったが、
今の彼女には、そんな昔のこたぁどこへやらだ。

やはり随分前に、そんなジェシカと
ちょいとした口喧嘩になったときだ。

テンションが上がり、英語と日本語のちゃんぽんで怒りはじめたジェシカ。

ごけざよ!(発音は“け”にアクセント)

・・・?

ごけざでしょ! You should ☆△×・・・」

・・・あぁ、あやまれってことか。

「ごめん、でしょ?・・・か?」

ちが~うっ!


数分の後、判明。


“ 土下座 ”しろってことでした。


日本人が丁寧に(または本気で、心から。)あやまる場合、
土下座するのがふつうだと彼女が思ってた頃のお話。

無事に土下座しないで仲直りしましたがね。


いやぁ、土下座って単語を書いて思い出しましたよ。