羲(ぎ) | 心から

心から

その日その時に感じたままを、筆に託して表現してみます。
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$心から

お昼は大抵テレビをつけてはいるけれど、そう一生懸命に見ることもなく、まるでBGMのよう。

息子のお弁当の残り物中心の簡単な食事。

友とのランチの日以外は、残り物整理の時間となる。

本日のBGMはニュースだったようだ。

というのも、私はいつも ほとんどテレビのチャンネルを変えることさえせずに、

ただその時ついている番組を見るだけのテレビ音痴。

スイッチはつけたけど、食べることが最優先であんまりニュースも聞いてなかった。

ところが!

・・・箸が止まった。

「王羲之の・・・」

いつものニュースではおよそ聞くことのない名前が飛び出し、思わずテレビに釘付け。

何やら素晴らしく貴重な資料が見つかったのだそうだ。 → NHK NEWSweb


「羲」

「義」+「丂:息が曲がって出る」。

「義」は「羊」+「我」で、犠牲として神にささげる「羊」を「我:のこぎりの象形」を加えて分断すること。

その垂れている後ろ足などの部分が「丂」の形に見えます。

つまり犠牲の羊を「羲」といいます。


ニュースの内容はとてつもなくビッグみたいだけれど、まだピンと来ない。

テレビで見た小さな紙片には美しい文字が書かれており、その模写の価値は相当なものというけれど、

ごく一般の書道ファンにとっては雲の上の話。

それでもじわじわと、是非その実物を見たいという欲望が湧いてくる。

やはり王羲之という書聖の作品は、私を虜にする魅力がいっぱい詰まっている。

早速「蘭亭序」の法帖を取り出してみた次第。


私がブログを始めたころ、今でもそう上達はしていないのだけれど、相当なパソコン音痴だった。

多分そのころは「王羲之」も「王義之」と書いていたはず。

「羲」の字の出し方も知らなかったから。

息子や娘に教えてもらい、失敗を繰り返し、

なんとか牛歩どころかカタツムリの歩みのごとく一つずつ操作を覚えてきた。

本日も「羲」の字がすぐに出てきたことが、大発見よりも何よりも嬉しかった私です。