彦清十郎役の福山雅治さんの陶芸指導と、撮影現地比叡山のロケ地での指導を、ワーナージャパンから依頼されて、東京の撮影所で、福山さんの陶芸指導をしたのち、昨年10月に9日間、京都比叡山の山奥でのロケ現場に行ってきました。
一年たってこの映画が公開され、大ヒットしていることをとてもうれしく思っています。陶芸はほとんど殺陣の背景となるようなシーンなのですが、この映画では、陶芸の作業場や、窯の周りの隅々まで、小道具類まで含めて手を抜くことがなく、リアルに細部まで丁寧に作られたセットの作りには感服させられました。
現地では、仕事場に並ぶ制作中の作品をその場で作って並べたりしてリアリティーのある仕事場作りを心がけました。途中一度大きな台風の影響で、セットの中が水浸しで、せっかく作っておいた作品が、融けて崩れてしまったこともありました。
映画の中でお酒を飲むシーンで使うぐい飲みも剣心と彦清十郎をイメージして作ったものです。
映画の予告を見ながら、撮影中のいろいろな場面を思い出しています。こんな素晴らしい映画作りのメンバーに加えていただけたことにこころから感謝しています。