自由が丘で <자유의 언덕> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<ヒューマン>

     監督:ホン・サンス

     出演:ムン・ソリ、加瀬亮



自由が丘にはよく遊びに行きますけど。

この作品、自由が丘(の街)は特に絡みません。


実にホン・サンス監督っぽいですわ。

ダラダラしていて。

登場人物はみんな、余り魅力的な人間達ではなく。監督の作品はいつもそうだけど。


今回の最大の問題点は、言語なのよね。全編英語なんだもん。しかも、全員がネイティブじゃないから。。。聞いててちょっと疲れる。というか、もどかしい。


それが大きいのかも。

もどかし過ぎて、いまいち感情移入がし難かった。ただでなくとも、主人公を筆頭に、みんなどうにももどかしい人々ばっかりなんだし。

プラス、時間軸がバラバラになっちゃう構成。


ま。

その、もどかしさが狙いならば、加瀬亮さんはまさにぴったりでしたね。あの方の(北野監督作品での)ヤクザもカッコ良かったけど。このダラダラ感。ダメ感。秀悦です。


いつものサンス監督作品に登場するダメ男達とはちょっと違うタイプなんだわ。

ちょっと清潔感のあるダメ感というか(笑)。

ま、だから、周りの人間が彼を受け入れるんでしょうかね。

毎度ならが、ただ、そこにいる人間達。特別な事は起こらない。

人物の背景的な説明もなく、見ている方はなんとなく、「こんな感じの人なのかなぁ」と、その言動から感じ取るのみ。


揺るがないね。監督。