幸せを呼ぶミナの文房具店 <미나문방구> | 韓国映画ひくほどLOVE ~時々ぴょんて

<ヒューマン>

 監督:チョン・イクファン

 出演:チェ・ガンヒ、ポン・テギュ

 


レンタル店へ行くといつも、「これ、観てないよなぁ~」と気にはなっていたものの。いかにも私の苦手系っぽいので。借りていませんでしたが。

今回ネットの無料配信があったので観てみましたが。。。やっぱり苦手でした。

 

なんなんだろうね。こういうの。

まぁ、感動を狙っているのだろうとは思うけど。こんなんでどうやって感動するんだろうか。私には分かりません。主人公の魅力ゼロだし。

 

いつも思うんだけど、先ずは主人公に魅力がないと2時間の尺なんてどうやってもつのかと。どうやって楽しむのかと。

魅力っていうのは、「良い人」とか「グッドルッキング」とか、単にそれだけじゃないよ。

主人公が「生きてる」かどうか。「感情移入出来るか」どうか。善人も悪人も関係ない。

 

ホン・サンス監督の映画なんて良い例よ。

ほぼ、特に凄い事とか全然起こらなくて。主人公の男性なんて、なんかどうにもダメ男で。

だけどみんな「生きてる」んだよね。

 

最近だと、『ファイアー・ブラスト ~恋に落ちた消防士 』とかね。典型。

余りにも主人公に魅力が欠けている(又は分かり難い)為に、何をどう楽しんで観たら良いのか分からなかったもん。

無論、映画なんて個人の好みの問題なので。単に「私の好みじゃない」と言い換えても問題ないですけど。

 

とにかく。

なんだかダラダラと予定調和に向かって映像を動かしている。。。そんな感じで。

ポン・テギュさんて個性的で面白い俳優さんだと思うけど。

この映画の中ではなんか安っぽくなっちゃってた。学生の自主制作映画に出てる俳優さんみたい。まさに「生きてない」ってこと。残念だよ。

 

特にラストが最悪だったわ。

あれでいいのか?あんな放り投げ方で?子供達がトラウマになるのでは?

大きな伏線を張っておきながら回収しなかった。みたいな。

 

どんなオチなのかワクワクして待ってたら・・・オチが無かった。みたいな。

 

私が、映画のメッセージを全く受け取れなかったのかも知れないけど。それにしてもまさか、自分達がそこそこ幸せにやっていけたら他人はどうでもいい、なんて言わないよね?

こんなふわふわトーンの感動物語風で、お世話になった可愛いお子らを、最後にあんな恐ろしい扱いして終わるなんて・・・意味分からんもん。

 

作品全体のトーンとあのラストシーンの兼ね合いが全く調和してない。まさかのブラックユーモアなの?まさか笑うとこだった?謎。