<ヒューマン>
監督:チョン・イクファン
出演:チェ・ガンヒ、ポン・テギュ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200506/13/kmov/ba/a4/j/o0810108014754506840.jpg?caw=800)
レンタル店へ行くといつも、「これ、観てないよなぁ~」と気にはなっていたものの。いかにも私の苦手系っぽいので。借りていませんでしたが。
今回ネットの無料配信があったので観てみましたが。。。やっぱり苦手でした。
なんなんだろうね。こういうの。
まぁ、感動を狙っているのだろうとは思うけど。こんなんでどうやって感動するんだろうか。私には分かりません。主人公の魅力ゼロだし。
いつも思うんだけど、先ずは主人公に魅力がないと2時間の尺なんてどうやってもつのかと。どうやって楽しむのかと。
魅力っていうのは、「良い人」とか「グッドルッキング」とか、単にそれだけじゃないよ。
主人公が「生きてる」かどうか。「感情移入出来るか」どうか。善人も悪人も関係ない。
ホン・サンス監督の映画なんて良い例よ。
ほぼ、特に凄い事とか全然起こらなくて。主人公の男性なんて、なんかどうにもダメ男で。
だけどみんな「生きてる」んだよね。
最近だと、『ファイアー・ブラスト ~恋に落ちた消防士 』とかね。典型。
余りにも主人公に魅力が欠けている(又は分かり難い)為に、何をどう楽しんで観たら良いのか分からなかったもん。
無論、映画なんて個人の好みの問題なので。単に「私の好みじゃない」と言い換えても問題ないですけど。
とにかく。
なんだかダラダラと予定調和に向かって映像を動かしている。。。そんな感じで。
ポン・テギュさんて個性的で面白い俳優さんだと思うけど。
この映画の中ではなんか安っぽくなっちゃってた。学生の自主制作映画に出てる俳優さんみたい。まさに「生きてない」ってこと。残念だよ。
特にラストが最悪だったわ。
あれでいいのか?あんな放り投げ方で?子供達がトラウマになるのでは?
大きな伏線を張っておきながら回収しなかった。みたいな。
どんなオチなのかワクワクして待ってたら・・・オチが無かった。みたいな。
私が、映画のメッセージを全く受け取れなかったのかも知れないけど。それにしてもまさか、自分達がそこそこ幸せにやっていけたら他人はどうでもいい、なんて言わないよね?
こんなふわふわトーンの感動物語風で、お世話になった可愛いお子らを、最後にあんな恐ろしい扱いして終わるなんて・・・意味分からんもん。
作品全体のトーンとあのラストシーンの兼ね合いが全く調和してない。まさかのブラックユーモアなの?まさか笑うとこだった?謎。