<クライム・実話>
監督:イ・サンウ
出演:キム・セロン、イ・チョニ
実話ベースなんだって。恐ろしい話ですが。
あるんだろうね。こういうの。
子供のためなら親は何でもする。悪魔にでもなれる。。。って事なんだろうけど。
子供も子供で必死に生きてるよ。色々考えてる。
そこにセロンちゃんの切ない演技。たまらんわ。
アメリカの親子が。。。ど素人過ぎて。。。ちょっと興ざめ。
そう言えば。東南アジアのどっかの小さな村の実態っていうのをニュースで見たことあるけど、大人も子供もみんな身体にメスが入ってるんだよね。
腎臓を売ってるの。
自分や家族のために何とか臓器を手に入れたいという気持ちは分かるけど、あぁいう映像を見ると非常に複雑。
お金持ちの国の人々が、貧困にあえぐ人々から臓器を買っているのだからね。
この映画のように心臓とかではなく、手術自体にリスクの少ない臓器だったとしても。施設の整わない、衛生状態も劣悪であろう小さな村と、私達のイメージする「手術」とは違うでしょう。
それこそ、「術後ケアー」なんかも無いだろうし。
実際、命を落とす人達だって少なくはない訳で。裏取引なら尚更。リスクは大きくなる。
でも、その裏で喜んでいる人々がいる。と言う事実。だから、決して無くならない。と言う事実。
ユアン・マクレガーさんの『アイランド』とい映画。あれも同じ発想。
お金持ちが自分の臓器交換用にクローンを作って育てさせるというお話。。。荒唐無稽だとは言えないよね。
既にお金で他人から買っているのなら、同じようなものだもの。
中国の村で女性が髪の毛を売ってるのも見たことがある。。。まぁ、髪はまた生えてくるのだから、臓器とは大分違うけど。
まぁそう言っちゃえば、腎臓は一個でも大丈夫って事にもなり。。。ならば、それを貰って生き延びる人側の利益が優先という考えもあり。難しいところだ。
例えば眼球や他の臓器だって、全部揃っていなければ生きていけないって訳でもない。それならお金で売ってもいい?買ってもいい?どうなの?ギブ&テイクなの?
もしかしたら。それこそ映画のように。私達の知らないとこで様々な臓器販売取引が行われているかも知れないと言うのは、決して想像に難くない。
まさに人間のエゴのなせる業だと。少なくてもそう思う。