幸せな人生とは | アジアゲストハウス
ラオスのバンビエンにいます。


人から見た理想的な人生というのは、
偏差値の高い大学を卒業して、
誰もが知っている日本を代表するような会社に入って、
結婚して子供が生まれて
出世して、
定年まで勤めて、
再雇用で65歳まで働いて、
その後に夫婦で旅行に行ったり趣味を楽しんで、
長生きしてコロリと死ぬみたいな感じだよね。

これなら誰にも文句言われないし、
親も喜ぶだろうし、
近所の人もあの人は立派だって言ってくれると思う。


たぶん、多くの人は幸せな人生が歩みたいですか?
と聞かれれば答えはYESで、その幸せのために必要なものは?と聞かれれば第一に思い浮かぶのはお金だと思う。

心情的には友達とか時間とか、恋人とか、そういうのも答えになるんだろうけど、でも実際に人が多くの時間をかけて本気で取り組んでいるのは友達作りじゃなくて、偏差値の高い大学に行くことであったり、出世のために働くことだ。

だからたぶん心の底ではお金だって思ってるんじゃないかな。

幸せに生きるためにはお金が要る。

で、ここで幸せに生きるための材料であったお金が目的にすり替わっていく。



お金を稼ぐという目的のためには、良い会社で出世して定年まで勤めれば確実。

金のために良い会社で出世するという手段が次は目的にすり替わる。


で、一生懸命毎23時まで働いて家に帰って飯を胃に流し込んでシャワーして5時間だけ寝て6時に起きて7時に家を出る。

たまの休みは疲れ切って寝てるだけ。

そんな生活を40年続けて老人になる。

我慢した甲斐があってお金が貯まって安心の老後!ってね。


40年だよ、40ねん。

もう人生終わってんじゃん。

豊かな老後のためにね。



元々の目的って幸せな人生を歩んでいくことじゃなかったの。
幸せってお金のある老後のことじゃないでしょう。



でもそれを捨てるのってすごく怖いんだよね。
飛び出して自分の道を進んでも、お金なんてない減ることの方が多いし、お金も時間もなくなってもっと不幸になることの方が多いしね。

こういうのってその優秀と言われる個人の問題じゃなくて、システムがわるくない。

昔に比べたら日本人の残業時間は減ってると思うけど、それは法律とか取り締まりが強化されたからで、企業っていうのはお金をもうけることが目的だから自発的には個人を大切にしてくれないんだよね。

幸せに生きるためには何が必要か?
どのくらい遊んで、どのくらい働いて、
どのくらいの余暇があってってバランス。
これってもっとちゃんと研究した方が良くない?

個人差はあるけど、さすがに毎日23時まで働くのが幸せって人は少ないでしょう。

ベストなバランスの範囲ってだいたいあるんじゃないの?それを政府が金をかけて研究して、それに合うような生活が送れるように法律とか決めたら?

働き過ぎの人が多いのに失業してる人だっているんだから、ミックスしてシェアすればみんなもっと幸せになれるんじゃない?



なんか、ラオスの田舎でフラフラしてる人なんて、病気になったら薬局の安い薬ので効かなくて死んだり、事故って病院行けずに死んだりするんだろうけど、普通に幸せそうに生きてんな。

このひとからいったら日本で良い会社で高い給料もらって病気になったら最高の治療を受けれて死なないなんて良いじゃん!っておもうだろうけど。

でも安価幸せそうだな。
眉間にしわ寄せてないもんな。
ホッペにニコッと笑い皺がついてるもんな。


なんだろうねー。

どっちがってことじゃないけど、幸せってなんなの?みたいな研究をもっとして、そこに向かって進んで行けば良いのにね!