北朝鮮において、金日成誕生百五年を祝うセレモニーが行われ、
恒例の軍事パレードで数々のミサイルが登場しました。
まあ、アメリカの圧力には屈しないぞ!
という、金正恩氏の意思表示かもしれません。
アメリカは「無敵艦隊」を朝鮮半島沖に派遣し、中国も圧力をかけているようです。
余談ですが、無敵艦隊や不沈艦などという名称がつくものは、
必ずダメになるのが歴史の教えなのですが・・。、
まあ、我が日本国を不沈空母にたとえた総理もいますが・・・。
でも・・・、
正直言って、みんな手詰まりなんですよね。
すなわちアメリカ、中国、北朝鮮、韓国、日本と・・・、
この五つの国が「引くに引けない」、「押すに押せない」という状況が、現在の様子だと思います。
まず、アメリカの立場を検討してみると。
アメリカが、北朝鮮の核開発施設を空爆した場合には、
トチ狂った金正恩氏が、ソウルを火の海とするだけの
ミサイルを発射するかもしれない。
では、正恩氏を亡き者にしようと特殊部隊を送ったところで、
北朝鮮国内にチャンとした金氏の居所の分かる人間の手引きが無ければ、まず不可能。
その手引きはアメリカよりは、中国の影響下の人間の可能性が強いが、そこまで中国はやるか?
第一、特殊部隊なんって、格好や言葉はスゴイけど・・・
アメリカのネービーシールズやデルタ・フォースなんか、何回も作戦に失敗しているし、
著明な例では、1979年にイランのアメリカ大使館で人質となった人々を救出しようと試みた、
いわゆる、「イーグルクロー(鷲の爪)作戦」です。
この作戦ではアメリカ軍は、従事した兵士8名が死亡し、
参加した全てのヘリコプター(RH-53D)は破壊と、
散々な目にあっています。
当時のイランはアメリカ大使館を占領して、人質を取るということぐらいしかできませんでしたが・・・
現在の北朝鮮軍は、自暴自棄に為った金正恩氏(この人、すぐ為りそう・・・)の命令以下、
38度線を南下して、ミサイル攻撃で火の海となった(?)ソウルを、目指すことが出来ます。
ただ制空権が無いので、瞬く間に壊滅されるでしょうが、それでも大混乱・動乱は避けられません。
これだけのリスクを覚悟で、アメリカは北朝鮮へ攻撃をかけることが出来るのか?
ということですね。