銀河サーカス団物語 エピソード0 はじまりの時1 |   希夙の絵本とイラストと☆彡

  希夙の絵本とイラストと☆彡

自然と 宇宙 子どもと こびと   
宮沢賢治の童話の世界  
未来へ続く 希夙ワールドファンタジア
 


☆直しました( ´ ▽ ` )ノ





このお話は 絵本「銀河サーカス団」に続いていくお話です


銀河サーカス団物語 エピソード0
はじまりの時1







昭和17年







 太一は まるでうめくように 話し始めた



「佑 おれが間違ってた…






         絵 希夙(以前のペンネームnoza)







戦地で 仲良うなったやつと 故郷の話ししとったら


次の瞬間 そいつ吹き飛んでバラバラになった





怪我した仲間が「助けてくれ」ってしがみついてくるのを


おれ振り払って逃げた







敵兵見つけて



そいつ怪我しとって



泣いておれを拝んどるのに


隊長が殺せって怒鳴って


おれ 殺した…







あの日から 眠られへん


うとうとすると


真っ赤な花咲いとって 誰かがおれを狙ってる


怖くて 怖くて 銃剣突き出すと



 弟なんや



腹におれの銃剣が刺さった…」





震えだした太一の体を佑は、そっと抱えた





「佑 お前んこと 非国民なんて言ってすまんかった


何がお国の英雄だ


おれは友を見捨てて逃げる卑怯もんや


死ぬのが怖いんや…」




太一の食いしばった口元を 涙が伝い


再び届いた赤紙を濡らした









一週間前



万歳の見送りの中


「治は 戦争に行かしたないから終わらしてくるわ」と


「絶対 帰ってこい」の佑の叫びに


振り向いた太一の笑顔が 仏様のように輝いて見えた









『名誉の戦死』


治やぼくらが待ってたのは こんな紙切れじゃない


朝の空は 昨日と変わらず晴れ渡り 蝉の声がやかましい



空を仰いで呆然と立ち尽くす治の肩を


涙でぐちゃぐちゃの昭二朗がささえた







       次のページへ左クリック






チアリーダー左クリックて

にほんブログ村




和歌山国体選手の皆さんお疲れ様でした

新たなスタートを応援します

応援LINEスタンプ「ピカポ」発売中