デザートは別腹・・なら危険!「お金が貯められない」心のメカニズム | FP阿部理恵の「お金の知識ないと生き残れないよ」

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*マネーゴーランドが廃止になったようなので、元原稿を掲載しています。

 

 

どうして自分はお金が貯められないんだろうと考えたことはありませんか?様々な理由が考えられますが、こんな心の動きが影響している場合もあります。心当たりはありませんか?

 

 

1.ケーキは別腹

 

女性がお料理を食べて「お腹いっぱい」と言った後に「でもケーキは別腹」といってデザートを食べてしまうことがあります。

同様に、ローンの返済をしなければいけないのに、素敵なカバンを見つけて買ってしまうことがあります。ローンのお財布と、カバンのお財布は別なので、カバンを買ってしまってもよいと考えるのです。

 

2.最初に動いたものがお母さん

 

アヒルは生まれて最初に見た動くものをお母さんと考えて、くっついて歩くようになります。

同様に、値段のわからないものに接した時、最初に聞いた値段が「正しい値段」だと思い込みます。そして、次に聞いた値段は、それと比較して安いか・高いかという考え方をします。ですから、最初に聞いた値段が高くても正しい値段だから買ってもよいとなるのです。

 

3.今ここが大事

 

座禅や瞑想などで、今・ここを意識することが大事であるとよく言われます。遠い未来のことや、人のことまであれこれ考えるから心配事も増えるのだと。

お金の世界では逆にあれこれ考えた方がいいのですが、老後の心配よりも今お腹がすいてるし、たまには自分にご褒美で豪華なもの食べしまおう、にお金を使ってしまうのです。

 

4.知らないものは危険

 

知らない場所に行くのはちょっと怖いし、初めての人に逢うのもちょっとドキドキします。実際行ってみるといい場所だったり、逢ってみるといい人だったりしても、怖いからやめておくということもあります。

投資は危ないと感じるのも同様です。今までにやったことがないし、教えてもらったこともないので、たとえ優れた商品であっても危ないと感じるのです。

 

5.我慢は1日3回まで

 

例えば、電車が混んでいて、信号待ちをして、エレベーターも待たされて、と小さなことでも1日に何度も我慢が続くといい加減嫌になってきます。

同様に、いろいろな我慢が続いたときは、お金もセーブしようとする気がなくなっています。小さなストレスを解消するために使う、あるいは気が緩んで使ってしまうのです。

 

 

心当たりがあった方、お財布を取り出したときにちょっとこの話を思い出してください。小さな踏みとどまりが貯金へとつながっていきます。

 

 

(2017年4月掲載)