お空へいった猫、チチの声を聞いて・・・

癌だった愛猫のチチが天国へ行って、

これでわたしの旅は終わったと思ったのだけど、

わたしはその後もまだこの場所に留まり、
次のステップへと進むことができません。


大きな悲しみ、苦しみ、怒り、後悔、罪悪感が絡みつき、

自分の人生を暗闇の中に叩き落し、不幸を選ぶことで、
自分を罰したくなってしまうくらいなのです。


とてもではないけど
明るい未来へと進んでいこうなんていう気分にはなれません。


自分など、地獄へ落ちるべきだと思ってしまうくらいです。



しかもそれと同時に他者に対する怒りもわいてきます。


チチの死を早めた原因をつくることと
関わっている人たちに対する怒りです。

故意ではなかったのはわかるし、
許せるものなら許したい。

けれども許せない！


そして他者に対しての怒りは
結局は自分自身に対する怒りをより大きくするだけ。


結局一番悪いのは自分だと・・・・・・・



理屈としては後悔や罪悪感が
何の役にも立たない感情であるということはわかっているし、

人を恨めば人生は余計に楽しくなくなるだけ。


わたしは心のプロなので
そういう感情に対してどう処理をすればいいのかさえも知っているのに、

そうする気持ちにすらなれないのです。


そのくらいに自分を罰し、
自分自身を地獄へ落としたい気持ちが強いのでしょう。



希望へ向かうことを拒否して、
もがくことさえできなくなってしまっては人間もうおしまいです。


やっぱりわたしの人生はもう終わっているのか？！


動きたくても動けない、いやもう動く気すらしない。

すべてどうでもいい。


・・・・・・・そんな感じだったのです。




そんなある朝、
いつもの通り起動しない頭と体を引きずって目覚め、

偏頭痛するの頭を抱えたまま、
とりあえずブラックコーヒーを体に流し込み、再びリビングに横たわっていると、

突然不思議なことが起こりました。



なんと、天国へいったチチからのメッセージがわたしに届いたのです！




「ママ、もう罪悪感とか後悔とか、流してあげて、

次のステップへむかっていってもいいんだよ。


チチが死んだのに、ママが幸せになってはいけないと
ママはどこかで思っているかもしれないけど、

チチはいつもパパやママに幸せになってほしいの。

だからもう苦しまなくてもいいの。

ほかの人のことも許してあげていいんだよ。


チチのからだはもうないけれど、

チチは今も、これからもずっとパパやママと一緒にいるよ。


もう気がついていると思うけど、

ピッピの体の中にチチはちょっとだけ入っているの。

チチがチチの体にいる時から、
チチはちょっとだけピッピになってみたかったの。


あとね、ほかの猫たちの中にも
ほんの少しずつチチは入ってるのよ。

だからみんなのことをたくさん可愛がってあげてね。


そしていつか機会があったら
また体を持ってパパとママに会いにくるから。

その時パパもママも必ずチチがわかるから。


パパとママはこれからもっともっと豊かに、幸せになっていいのよ。

自分の力をもっともっと発揮しながら生きていいの。


チチはこれからもずっとパパとママと一緒だし、
今までもずっとずっと一緒だったんだよ。


パパ、ママ、大好きよ。愛してる。

今までも、これからも、ずっとずっと・・・・・・・」



そのメッセージを受け取った瞬間、

自分の意識とは関係なく、
わたしの目からは涙がドーッと出てきたのでした。


驚く彼にそのメッセージのことを話すと、彼も真剣にそれを聞きました。



そして本当に不思議なんだけど、

そのメッセージを受け取った直後から
突然全身が軽くなって、

罪悪感、後悔、怒りの重苦しさから解放されたのです！


もちろんそれらの感情がすべて消えたわけではありませんし、

悲しみもまだまだ全身に残っているけれど、

体に感じる重さが百分の一くらいになったので、

もう少しチチの思い出に浸った後は動き出せそうに思えてきました。


これは大きな進歩です！




動物や人間たちが体を発った後で

現在生きているものの中に少しだけもぐりこむということは、

魂にとってはごく容易なことで、よく起こることのようです。


魂は固体から解放された後は
想像を絶するほど自由なのです！


時空を超え、数を超え、
自由な形で存在し、感じ続けることができるのです！


だからチチのいったようなことは魂にとってはまるっきり自然で簡単なこと。



たくさんの猫たちと一緒に暮らしてきているわたしには、

過去にもそのような体験が何度もあります。


死んだ猫の魂の一部が兄弟の猫に入っていったり、

しばらくしてから別の猫になって生まれてきたりということが
何度も起こっています。


それが本当だとどうやって証明できるのかって？


それを科学的に証明することはできません。


科学を超越したことだからです。


けれども感覚や魂はそれが真実であると知っていて、
たとえ頭はそれを信じていなくても、
人はいつの間にかそれが真実であると確信しています。


魂が兄弟とか親戚以外のものに入り込むことだって簡単です。


それどころか違う種類の動物にもぐりこむことだってできます。


それほどまでに魂は自由なのです！



わたしがそのようなことを知っているのは

わたしには普通の人間を超えた感覚があるからだと思います。


普通の人たちよりすごいといっているわけではありません（笑


単に普通とちょっと違うというだけです。



チチには限りなく大きな愛をもらうと同時に、

この出来事からは
何か自分の力を呼び起こさせられるような感覚を感じています。



これからなんだか
とんでもないことが起こっていきそうな予感がします・・・・・・・