最終話目前でも全然気を抜けない スリリングな『千秋太后』⑥
第71話で王宮を去った
殴られ、荷物を強奪され、汚物を浴びせかけられる。
おまけに、やっと自由を獲得した息子、先帝のワン・ソン(イ・イン)が斬殺されてしまいます。
ソン・ワンを「ペア」ではなく「ソバンニム」と呼べるようになったソン姫こ
最終回まであと何話も無いっていうのに、脚本家はなんで こんな過酷な試練を与えるのでしょうか。
さすがは韓流
このサディスティックな苦難の旅が第74話まで続くんですから、これは観ていてイライラするばかりでした。
この先どうなるのか
そのうちに一発逆転でスカッと恨みを晴らせるのか
そう思っていたら、さにあらず。
単純な勧善懲悪で話が進むのではなく、もっと昇華した展開へ。
ちょっとしたきっかけで、超逆境の中でも志がブレないファンボ・スの生きる姿勢に、新たな味方が生まれるんです。
人間って、切羽詰まっても自分を見失ってはいけないのですねぇ。
それにしても、最終話直前でまだ先の見えない試練が続くなんて、なんてスリリングなドラマでしょうか。
第73話からは、製作費をどれだけ投じたのか、すごく長い戦闘スペクタルが続きます。
CGも使っているのでしょうけど、エキストラの人数もこれまで観たどの史劇ドラマよりも多く、絶対に安上がりじゃないです。
第76話まで延々と、コリョとコランの(製作予算をつぎ込んだ)戦争のシーンが続きます。
激しい斬り合いや集団戦闘を2時間3時間と続けられると、正直辛いです・・・
そして最終話直前の第77話では、コリョ王宮関係者らの逃避行。
これまで意地悪だった連中がどんどん脱落していきます。
第71話からのスらの苦難の旅が繰り返されます。
奸計を繰り返した、コリョ第6代
そんなムナ宮主を演じたのが、ムン・ジョンヒ。
ムン・ジョンヒ、放映当時33歳。
この歳でもラブコメが似合う女優さんもいるなかで、この人はこういう落ち着いた役ができる人です。
映画 『ヨンガシ 変種増殖』 (2012年)では、奇病に苦しみながらも子供たちを守る気丈な母親役がすごく印象的でした。
本作では、変わった武器が登場します。
回転飛行して一度に複数人を殺傷せしめ、ブーメランのように射手のもとに戻ってくる、無敵
遣い手は、千秋太后の恋人キム・チヤン(キム・ソクフン)のSPである、
イ・チェヨン、本作は脇役以上の役どころで、すごく印象がよかったです。