疲れない軍隊モノの映画 『大韓民国1%』 | コワれるまで ALLORA

疲れない軍隊モノの映画 『大韓民国1%』

映画 『大韓民国(テハンミングク ) (イル)%』 ((ポセントゥ)2010年)。
韓国海兵隊に、妙に暑苦しい女性が入ってきて、女性蔑視のなか、だんだん認められていくというお話です。



銃 『戦友 ~(Comrades )レジェンド・オブ・パトリオット~』(2010年)ほどシリアスな戦争ドラマじゃなくて、 『The King 2 hearts』 (TK2H 2012年)の戦闘訓練シーンみたいな、けっこう軽いノリ。
疲れない映画です。

どんな努力があったのかはあんまり描かれず、あっさりみんなとうち解けて泥んこラグビーなんかやっていたりして。
そのあたりがもの足らないような気もするし、そこをドロドロ描いてもつまんない気もしますし。

ついでに、北の兵士はしょぼかった。
なんか埋めてたから、あとになっての伏線かと思ったけど、結局そこには触れませんでした。

もしかして製作費がえらくかかったのか、安上がりで済んだのかどうかわかりませんが、あくまでエンターテイメントということでいいのではないかと思います。


               


主演はイ・ユミという、地味な感じの女優さん。
映画初出演なのに主演だそうです。

化粧もできない軍隊が舞台なので、へんに美人女優を起用するよりも、イ・ユミでよかったのではないかと思います。
どうせこの映画、ラブラインはありませんし。
大韓民国1%

で、彼女と対峙する女性蔑視の固まりみたいなワン・ジョンパル下士を演じるのが、イム・ウォニ。
本作を撮って上演した同年に、ドラマ『戦友』に出演したことになります。

もちろん『戦友』のキム・ジュンボム分隊員の役柄の方がずっといいです。


観客動員数44万人。
まあまあ、よかったのではないでしょうか。

韓国に女性軍人はいるのかいないのか、私は知りません。
でも、もうちょっと「私も軍隊に入ろうかな」と思う女性を増やすような仕掛けもあってもよかったのかもしれません。