70年代の少女漫画? 『いばらの鳥』① | コワれるまで ALLORA

70年代の少女漫画? 『いばらの鳥』①

『食客』についてもっと書いておきたいと思うのですが、放映中の いばらの鳥いばらの鳥(Thorn Birds)が第10話にして すげぇドラマチックなヤマ場を迎えたので、そちらの観後感で胸一杯です。

第10話で、主人公ソ・ジョンウン(ハン・ヘジン)の24際の時代が終わり、6年後の話に移ります。
その10話までのストーリーのクライマックスが第9話から第10話にかけて。
もうこの2話分の録画を、余分なところは飛ばしつつ、建て続けに3回観(リピートし)てしまいました。

泣ける噺だな~。


なんですかねぇ、出生の秘密とか、出産直後の子どもの取り違えとか、双子の子どもの生き別れとか・・・
そういうのって、私の子ども時代の少女漫画でさんざん描かれたストーリーです。
言ってみれば、人の価値が今ほど金銭的に高くなかった頃の話です。

今はDNA鑑定もしっかりしてるし、そもそも訴訟怖さに出産管理が徹底している時代ですから、そういう悲劇は起こりにくい社会になっています。

そんな中で育った若者が今、最前線のストーリーテラーだから、もうこういうコテコテの悲話の発想がないですね。
強いて言えば、落語によく触れている人なら、そういう人情噺が腑に落ちるところでしょう。

韓国でも日本同様、若者はネットに流れ、TVドラマのメインの視聴者層は中年女性だそうです。
『いばらの鳥』の世界なんて、日本でもまさに、中高年がノスタルジーを感じるドラマではないかと思います。
私は、イライラしながらもハマリますけどね。

さて、『いばらの鳥』をもう観ている人なら、「あっビックリマーク」とうれしくなるOST。



ストリングスによる、緊迫感あふれるヒューマン・ドラマにぴったり・・・というか、定番路線過ぎって感じの曲。
でも、「ここはもつれるゾっ」っていう場面でぜったい奏でられる曲です(;^_^A



  いばらの鳥  いばらの鳥  いばらの鳥


『いばらの鳥』というタイトルは第5話、言えない真実を心に隠し「信じてほしい」としか言えないジョンウンの語る台詞から来ているようです。


いばらはトゲを隠さない。

あからさまに刺す。

それなのに、刺さると知っていながら、枝にとまる鳥がいるわ。

そういう存在になってよ。

私がいくら悪い女だとしても、受け入れてよ。