直球のハートフルドラマ 『私の心が聞こえる?』① | コワれるまで ALLORA

直球のハートフルドラマ 『私の心が聞こえる?』①

現在第8話まで放映されている 私の心が聞こえる?(ネ マウミ トゥルリニ)(2011年)。

多少の陰謀の影は見えるものの、ピュアな、外連
(ケレン)
味無しの感動ドラマ。

これまでにないほど ド直球のお涙頂戴もので、きっちり泣けるお話しです

でも、ヒロインのポン・ウリ(ファン・ジョンウム)を取り巻く家族らが名優で固めてあって、明るいコメディタッチにしているので、しめっぽくもありません。

本作は韓国で最高視聴率21.6%を記録したそうです。

最初はポン・ウリの少女時代から始まるのですが、ここをあっさり飛ばさずに、第5話までずーっと幼少時代。

こんなに少年少女時代をたっぷり撮ったドラマといえば、思い浮かべるのは 『製빵王 (チェパンワン) キム・タック』(2010年)かなぁ。

逆に 『僕らのイケメン青果店』(原題:独身男の野菜店(チョンガグネ ヤチェガゲ) 2011年)とかは、たった1話で密度の濃い幼少時代をドラマチックに描いていて、それはそれですごく印象深かったです。


さて、名前が無く、母親ナ・ミスク(キム・ヨジン)の名前を借りて「ちびっこミスク」と呼ばれている9歳のウリ。

幼少期のウリ役を好演しているのは 『アジョシ』(原題:아저씨(アジョシ) 2010年)のソミ役、キム・セロンちゃんです。

天才子役俳優セロンちゃんの名演技によって、母との別れ、義兄との別れなど、とにかく泣かせてくれます。

で、5話の途中から15年後にストーリーが移行、ちぴっこミスクはポン・ヨンギュの娘として、ウリと名付けられています。

実際にこういう名前の人がいるかどうか知りませんが、意味深で良い名前ではありませんか。
ウリ・(私たちの)ウリですね。

第8話の最後でまた泣かされましたが、このドラマは30話もあるというので、どういう展開になるか、これからが楽しみです。

ところでこのドラマ、室内での家族のドタバタシーンがけっこうあるのですけど、私にはアメリカのホームドラマみたい(聴衆の笑い声が入るヤツ)に見えるんです。

セットの一方向から固定で、アップ無しパン無しズーム無しの撮りっぱなしで、照明も変だし、そのなかでとにかく家族が右往左往する。

まあ、それでいいんですけど、そこだけロケじゃなくいかにもスタジオ収録って感じ。

貧乏家族だから、チープさをねらって作ってるのかな?

とにかく、思わずポン家を応援したくなっちゃうハートフルなドラマです。