日本の地上波最後の時代劇 | コワれるまで ALLORA

日本の地上波最後の時代劇

水戸黄門が終わり、日本の地上波民放TV局から時代劇が消えました!

・・・ところがどっこい、最後にたった1番組、日経のテレビ東京だけががんばって製作を続けてくれています。
それがまた、うれしいことに『おりん』!!なんですねっ。

これが最後に残る時代劇になったのかぁ。
大ファンなだけに感無量。

2006年にはじまったときはまだ主演の青山倫子という女優を知りませんでした。
でも、この人の魅力で、テレビ東京系にしては8~9%という高視聴率だったそうです。
確かに、青山倫子あっての『おりん』でした。

その後ドラマ『全開ガール』での使われ方を見るにつけ、気の毒で残念でした。
「薬師丸ひろ子を外して、青山倫子をその役に起用しろーっ」て言いたかったですね。

でも、還ってきました 『手鎖、御免!』。

このCGの飛び道具がすごいんです。

ま、言ってみれば刀vsレーザービームといったところで、誰も絶対叶わない。
槍すら届かない距離から一直線に、光る板バネ状の凶器が飛んでくる。
必殺です。


当時の『おりん1』では、溺死させられそうになったおりんが水中から放ったり、投げ上げられた空中から発針したり。
時代劇で良くこんなカッコイイ武器考えついたな、と感心してしまいます。

でも、何がいいかって一番は、あの大げさな挿入曲ビックリマーク
アメリカ映画の『スーパーマン』も『スターウォーズ』張りのド派手なOPでしたけど、日本の時代劇で、女性1人の逃避行というドラマで、こんなに重い曲を担がせるかなって。
主人公の背負った重い運命をドラマチックに盛り上げています。

私は楽しんで観ているだけですが、制作側はきっと最後の時代劇だということでいろいろ配慮されている様子。
日本の時代劇を支えてきた人たち、例えば殺陣をやってきた人たちの仕事が無くなろうとしています。

『おりん2』では有名な俳優ではなく、殺陣の世界で有名な人を悪役に起用したり、たぶん最後の時代劇だから関係者で盛り上がろうということなのでしょうか。


TV放送が始まって以来様々な時代劇が制作されてきました。
最後まで生き残った時代劇が、江戸時代にレオタードを持ちこんだ『おりん』とはねぇ(;^_^A


“2”のエンディングテーマ曲、なかなかいいです。

なんか旧いヒーローもののテーマソングみたいだけど、作詞家のセンスを感じさせる曲です。

もちろん“1”の東京スカパラダイスオーケストラの『PINZORO』も、スカなんだけど妙に時代劇にあっていて、よかったですよ~。
ラストはだいたい 敵から逃れ得たおりんが街道をスタスタ歩いていくといった、ちょっと緊張がほぐれたシーンが多かったので、軽快なスカという選曲は悪くなかったです。