北の里山 -小さな命の物語-

蝦夷富士:羊蹄山の麓の里山をさすらう雲雀が見つけた自然のスナップ写真です。

・・・自然の中で生きる小さな命の輝きに目を向けてみませんか?

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海釣りのシーズンもスタート

私は山に行っていましたが、お友達が海で初釣りをしてきました。
なんと、ホッケが沢山獲れたそうで・・・ホッケは漢字で魚偏に花・・・海にも開花の季節がやって来たようです。
7匹ほどお裾分け頂きました。


ホッケにはホッケとシマボッケがあり、これはホッケのようです。
成長によっても呼び名があり、0歳で20cm以下の稚魚をアオボッケ、20cm程度の秋口のものをロウソクボッケ、1歳の春に沿岸に回遊して来るものをハルボッケ、成魚となるとネボッケと云います。
また、脂が乗って腹に赤味が差し、側面に黄色い斑模様が出るものをアカボッケと呼びます。
今回のホッケはハルボッケのアカボッケ・・・美味しそうです。
北の里山 -小さな命の物語--ホッケ

ホッケの開きは背開き、背骨に添って身を半分に割いて行きます。
これが見た目と違って超簡単!・・・背骨の脇を意識する事で余り力も掛からず開けます。
北の里山 -小さな命の物語--ホッケ

逆さにして頭の方へ・・・頭の付根辺りにちょっと硬い部分があるので、ここだけは力が要ります。
それでも包丁を下の方にグッと押し込む程度・・・半分に開く事が出来ました。
北の里山 -小さな命の物語--ホッケ

開いた中身はちょっとグロいので、内臓を取り出した後の画像です。
内臓、エラ、血合いを取って綺麗に水洗いすると、おおっ、もう食べれそうですね。
北の里山 -小さな命の物語--ホッケ

これで塩を振って30分もすれば味が染みて焼き魚にして食べれますが、今回は本格的に5%の塩水で1時間浸け込みました。
8Lの水に400gの岩塩を加えます。
風味が増すと云うことで、お酒も300ccほど混ぜてみました。
北の里山 -小さな命の物語--ホッケ

1時間後、水洗いせずにキッチンタオルの上へ・・・水分があらかた飛んだところで、尻尾に紐を巻き付け日干しにしました。
1~2日干したものはホッケの開きとして美味しく食べられます。
それ以上干すと、日持ちのする干物・・・知らず知らずのうちに、半分が干物に!
北の里山 -小さな命の物語--ホッケ

ずっと干して置くと本当に干物になるんですね・・・知らなかった!
瓢箪から駒・・・失敗は成功の母・・・兎に角、干物も美味しく食べれたので、良しとします。







今年撮った花たち

昨日の記事から1週間後、再び山の様子を見に行ってきました。
蕾だったものも花が咲き、所々で華やかな舞踏会が催され始めています。
そんな舞踏会のヒロインたちを紹介しましょう。


出番順に、まずはアキタブキ(秋田蕗)のフキノトウ・・・雌株の花のアップです。
ヒョロヒョロと出ているのが雌花の雌しべで、中央に開いている花が中性花と呼ばれる花です。
中性花は雄花にそっくりですが、花粉を作らない花です。飾り花ですな。
北の里山 -小さな命の物語--雌株

こちらは雄株・・・先程の中性花のような花が外側から開き始めています。
この一つ一つの花は全て雄花で、雌しべのような形をした柱頭は、雄花から花粉を押し出す役目を果たしています。
中央の黄色い蕾ももう少ししたら雄花として開花します。
地味な花ですが、近付いてよく見ると意外に綺麗な花ですよね。
北の里山 -小さな命の物語--雄株

次に開花したのは、キタミフクジュソウ(北見福寿草)でした。
一般的なフクジュソウが数個の花を付けるのに対し、このフクジュソウは1輪だけしか花を付けません。
気温が10℃になると花弁を開き、花の内側を反射熱で15℃以上に温めます。
寒さで動きの鈍い虫たちは、ここで暖をとり活動を再開します。
北の里山 -小さな命の物語--キタミフクジュソウ

フクジュソウに遅れること2、3日で、エゾリュウキンカ(蝦夷立金花)が咲き出していました。
花弁は萼片が変化した物なので蕾は緑色をしていましたが、開花すると花全体が濃い黄色に染まります。
中央の雌しべも周りを囲む雄しべも全て真っ黄色・・・緑から顔を出す太陽のようです。
北の里山 -小さな命の物語--エゾリュウキンカ

雪融けの早い場所なら、待ちに待ったカタクリ(片栗)も以外に早く咲き出していました。
まだ寒いせいか、花弁は大きく反り返っていませんが、いい表情をしてますね。
これからどんどん仲間が増えて、一面に見渡せるようになるのが待ち遠しいです。
北の里山 -小さな命の物語--カタクリ

4月の終わり頃から咲き始めるエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)もポツリポツリと咲き始めています。
もう少しするとマルハナバチがこの花を訪れ、花の後ろの距と呼ばれる部分を齧って蜜を盗るため、花はボロボロにされてしまいます。
そうなるまでの約1週間、綺麗な立ち姿をいっぱい見ようと思います。
北の里山 -小さな命の物語--エゾエンゴサク

今のところ開花が確認できたのはこれだけでした。
キクザキイチゲ(菊咲一華)も咲いているには咲いていたんですが、寒さで花弁が中途半端に萎んでいたので、次回の暖かい日にもう一度見に行こうと思っています。
その頃には、また幾つかの花が咲き出しているかもしれませんね。






山歩きスタート

フキノトウが出てきたので、今年の山歩きもスタートしました。
地元はまだ雪が深いので、例年通り隣町での散策です。
雪融けの早い隣町と云えども山にはまだ雪が結構残っています。
北の里山 -小さな命の物語-

そんな環境の中でも、地面が出始めた日当りの良い山の斜面では、カタクリの花が今にも咲きそうです。
来週にはその奥ゆかしく清楚な素顔を見せてくれそうです。
北の里山 -小さな命の物語-

カタクリと同時に咲き出すのが、キクザキイチゲ。
こちらも蕾が膨らみ始めていました。
これはもう来週も来るしかありませんな。(笑)
北の里山 -小さな命の物語-

蕾ばかりですが、今回の目的は当然フクジュソウです。
雪を掻き分け、何時もの群生地に行ってみると・・・ありました!
まだ、完全に花弁が開いていませんが、恥ずかしげに顔を出しています。
流石はフクジュソウ・・・やっぱり早いですねぇ。
北の里山 -小さな命の物語-

フクジュソウが見られて一安心した所で、次に開花の早いエゾノリュウキンカを見に行きました。
殆どがまだ蕾の状態でしたが、こちらも幾つかの花が咲いています。
早春の味覚を味わうため、天麩羅用に葉茎を10枚ほど収穫しました。
北の里山 -小さな命の物語-

早春の味覚と云えば・・・この時期は毎年ギョウジャニンニクを採っています。
茎の部分はニンニク、葉の部分はニラの味と香りがして、鉄分の豊富な山菜です。
春一番の味覚・・・美味しく戴きました。
北の里山 -小さな命の物語-

寒の戻りで、夜になると雪が降ったりもしていますが、もう春の歩みを止める勢いはありません。
着々と近付く春に、森の木々や生き物たちも活発に活動を開始したようです。
週末にはまた、喜びと安らぎを分けて貰いに行ってきます。







春、見つけた♪

先日、山の方では雪が降りましたが、ここ数日は気温も上がり、日中は10℃前後にまで上がり春めいてきました。
朝晩の気温も零下にならなくなり、冷え込みは和らいでいます。
これで、やっと暖房器具の節電が出来そうです。
北の里山 -小さな命の物語--94wex@y

気温10℃と云えば、福寿草が開花する気温です。
日当りの良い小川の縁には、もう幾つかの花が咲いているかもしれません。
この日の昼休みには、今年初めての花・・・フキノトウが咲いていました。
北の里山 -小さな命の物語-

周りの雪はまだ1m程度残っていますが、小川沿いの雪融けの早い場所ではもう結構咲いていました。
この花は雌花・・・糸のような雌しべが飛び出しているのが見えます。
完全に開花して、小さな花弁が見えるまでには後2、3日掛かりそうです。
北の里山 -小さな命の物語-

見上げると何時の間にか柳の木にも開花の兆しが・・・防寒服に身を包んだ花芽が出てきていました。
北の里山 -小さな命の物語-

足元には、いろいろな草が伸び始めています。
コケに覆われた地面からはエゾイラクサの若葉が・・・触ると棘に含まれる蟻酸が付き、凄く痛い植物です。
今の若葉の時期には蟻酸は出していないので、柔らかい葉を摘んで味噌汁の香り付けに使ったりしています。
後ろにあるのはエゾノリュウキンカの若葉・・・花はもう少し後のようです。
北の里山 -小さな命の物語-

とうとう春が始まりました。
これから雪もどんどん融け、土色の大地に緑が映え始めます。
もっと深く知りたい事が今シーズンもいっぱい!・・・さぁ、山へ♪







1年振りの雪山登山

暗いニュースが続いていますが、被災地に代わって生産活動などの経済基盤を維持していくのも我々の出来る支援の一つ・・・不安を抱えながらも働ける者は日常に戻り働かなくてはいけませんね。
頼りにならない政府ですが、こんな時こそ粉骨砕身、正に骨身を削って被災地の復興を目指し国の誇りを取り戻して欲しいものです。
北の里山 -小さな命の物語--ニセコスキー場

そんな大事の時に・・・と怒られてしまうかもしれませんが、そろそろこちらは春山を散策する季節。
山頂からエールを送る(こじつけ?)つもりで恒例の雪山登山に行ってきました。
1枚目はニセコ連峰。2枚目は云わずと知れた羊蹄山です。
今年は少し足を伸ばして右側に見える三角山の頂まで行きます。
低い山に見えますがこの地点より少し標高の高い山です。
北の里山 -小さな命の物語--羊蹄山

その山までは尾根を進めば2、30分で行けますが、小規模の雪庇が連なり気を付けないと急斜面に落ち込みそう・・・少し時間を掛けて渡りました。
北の里山 -小さな命の物語--尾根

環境が違うせいか白樺の木は1本も有りませんでしたが、小さめの桜やカバノキやハンノキ・・・肥料木と云われ森の活性化を促す自然の植生が見られました。
今一番暖かみを感じられる風景です。
北の里山 -小さな命の物語--羊蹄山

オオカメノキの新芽も山頂から手を叩いて、みんなの幸せを願っているようです。
北の里山 -小さな命の物語--オオカメノキ

自然とは、全てのバランスをとろうとする仕組みです。
時には大きな変動を受けて大きな力で災害を招く事もありますが、そのパワーは拡散され当初の変動よりそのエネルギーを格段に小さくしてくれています。
自然を恐れるのではなく、理解し互いに活用し合う関係が築ければいいですね。





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