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119歳の巨大生物現る!

昨日から雨が降り始めましたが、それまでは好天気に恵まれていました。

一昨日の桜・・・これが、今年最後の桜見になりそうです。
北の里山 -小さな命の物語--オオヤマザクラ

快晴の羊蹄山は、残雪も残り僅か・・・7月までに融けてしまいそうです。

例年は7月中旬まで、残雪が見られます。
北の里山 -小さな命の物語--羊蹄山

寒い冬を越したシータテハもまだまだ元気です。

通常、蝶の成虫期間の寿命は10日程度ですが、越冬するものは9ヶ月間も成虫期を過ごします。
北の里山 -小さな命の物語--シータテハ

こちらはルリタテハ。砂利に止まってしまい、いい絵にはなりませんでしたが、翅に沿って流れる

瑠璃色の川は神秘的です。これも厳しい冬を越えた越冬体です。
北の里山 -小さな命の物語--ルリタテハ

里山に命が賑わい出した頃・・・山には巨大な生物が現れます。

それはニセコ連峰のワイスホルンと云う山に出現します。

見えるかな・・・3つの山頂は左からアンヌプリ、イワオヌプリ、ワイスホルンです。
北の里山 -小さな命の物語--ニセコ連峰

ワイスホルンの山頂にかけて、白い馬が見えるでしょうか?

まだ雪が多いせいか、馬と云うより牛の体格です。

もう少し融けたら、格好良く山を駆ける白馬が見られるかもしれません。
北の里山 -小さな命の物語--ワイスホルン

開拓の頃から見られるワイスホルンの白馬。

国定公園に指定されている事もあって、人の手が加わっていない証と云えます。

このまま何百年もここに有り続けて欲しい存在です。











目に見えない自然破壊

日中は初夏の陽射しが強くなってきました・・・6月らしいです。
北の里山 -小さな命の物語--陽射し

急激な気温の変化のセイか、春の紅葉も例年より彩りが濃いようです。

北海道としてはいい感じですよ。

天気がいいので、今回はちょっと里山の奥に入ってみました。
北の里山 -小さな命の物語--春の紅葉

暫く行くと人工的な滝がありました。

かなり前に出来たようです・・・そう云えば、25年程前にカワカジカが急に居なくなった事がありました。
北の里山 -小さな命の物語--滝

この滝の高さは約3m、産卵場所の上流には登りようもありません。

一瞬にして魚が居なくなってしまう現象・・・こんな理由しか考えられませんよね。
北の里山 -小さな命の物語--滝

上流には、野生的にも穏やかな川が流れていました。

久しぶりに原始の自然に逢えた思いです・・・里山とは、やっぱり違いますね。
北の里山 -小さな命の物語--上流

こんな流れの傍では穏やかにサンカヨウの花が、咲き始めていました。
北の里山 -小さな命の物語--サンカヨウ

こんな原生林の中、真っ白で無垢な花に出逢えるのはひと時の安らぎを感じます。
北の里山 -小さな命の物語--サンカヨウ

自然いっぱいの里山も、自然破壊の波に飲み込まれていたようです。

いったい、どう対処していいのやら・・・一人一人からでも始められる自然の延命事業が必要なので

しょうね。









春から初夏へ・・・季節の移り変わり、感じていますか?

6月に入りました~♪ 北海道はまだ朝晩冷え込む事もありますが、日中は暖かくなりましたね。

皆さんの所では、春から初夏への移り変わり、感じているのでしょうか?

私が春の終わり、初夏の始まりを感じるのは、桜が散り、春蝉が鳴き始める時です。

昨日から近場の山々ではエゾハルゼミがなき始め、初夏の始まりを告げています。
北の里山 -小さな命の物語--エゾハルゼミ

野原ではエゾスジグロシロチョウがあちこちで舞っています。

エゾと付いていますが、エゾハルゼミもエゾスジグロシロチョウも日本全国に分布しています。
北の里山 -小さな命の物語--エゾスジグロシロチョウ

山の空き地では、早くもキアゲハが縄張り争いを始めていました。

陽射しを浴びて気持ち良さそうに・・・それでも周りに目を光らせています。
北の里山 -小さな命の物語--キアゲハ

花の終わりが近づいたエゾエンゴサクにはビロードツリアブが最後の食事に忙しそうです。
北の里山 -小さな命の物語--ビロードツリアブ

このビロードツリアブ、鋭い口吻を持っていますが、刺す事はありません。

春先だけに現れる、ホバリングの得意なヌイグルミのようなアブです。

ただ可愛らしい成虫とは裏腹に、幼虫はハナバチの幼虫に寄生するダーク面も持っています。
北の里山 -小さな命の物語--ビロードツリアブ

山道の葉の上にはイタドリハムシがあちこちで見られるようになりました。

イタドリの葉を中心に葉っぱをバリバリ食べています。
北の里山 -小さな命の物語--イタドリハムシ

春の昆虫と夏の昆虫が次々とバトンタッチをしているようですね。

今年は冷夏と云われていますが、山の熱気はこれから盛り上がり始めます。









群生地を求めて・・・

植物には群生するものが沢山ありますね。

そんな植物の群生地を訪ねてみましょう♪


まずは春の定番、スギナ・・・の胞子茎、ツクシです。

シダ植物の仲間で、ツクシの袴の部分は葉の名残りだそうです。
北の里山 -小さな命の物語--ツクシ

こんなに生えていると流石に気持ち悪いですな。

この場所では、幅5m、長さ30mの範囲でツクシが群生していました。
北の里山 -小さな命の物語--ツクシ

エゾエンゴサクも群生地があちこちにあります。

1株1株が、違う表情をしていて見ていて飽きない花です。
北の里山 -小さな命の物語--エゾエンゴサク

蜜量が豊富で、早春の蜂たちで賑わう場所になっています。

甘い香りも強く、こんな群生地では、酔ってしまいそうなくらいです。
北の里山 -小さな命の物語--エゾエンゴサク群

可憐な花を咲かせるカタクリも表情は様々・・・。

薄い花弁は太陽の光で、更に輝きを増します。
北の里山 -小さな命の物語--カタクリ

これだけ咲いていれば、何処かに白花が・・・なんて思ってしまいますが、こういう場所には

無いんですよね・・・楽はさせて貰らえません。
北の里山 -小さな命の物語--カタクリ群

5月も末に近付き、花の季節もそろそろ終わりです。

花が終わるとアッと云う間に姿を消して、次の植物へとバトンタッチしていきます。

春の儚い命・・・スプリング・エフェメラルの名前の通りです。
北の里山 -小さな命の物語--カタクリ

また来年の春、逢いましょう・・・。









小さな命、集まれ~♪・・・(今日は函館に出張なので予約更新です)

先週の土曜日は快晴でした。

飛行機が青いキャンパスに気持ち良さそうにラインを引いて行きます。
北の里山 -小さな命の物語--飛行機雲

カタクリの花にはスギタニルリシジミが・・・。
北の里山 -小さな命の物語--スギタニルリシジミ

エゾエンゴサクの花にはエゾオオマルハナバチが、蜜を求めてやって来ます。
北の里山 -小さな命の物語--エゾオオマルハナバチ

そうそう、ササの小枝には、越冬を終え、パートナーを待つキベリタテハが日向ぼっこをして

いました。木の陰になってしまいましたが、綺麗な色の蝶です。
北の里山 -小さな命の物語--キベリタテハ

沢の草木の間には、小さな茶色の影が・・・痩せたタヌキ?・・・太ったエゾリス?

どうやらニホンイタチのようですね。
北の里山 -小さな命の物語--ニホンイタチ

ニホンイタチは明治時代に偶然北海道に渡ったものと、その後、ネズミ駆除の為に移入された

ものが定着したものだそうです。

写真が撮れたのは初めてですが、ここ2年ほど、毎年2,3度見るようになりました。
北の里山 -小さな命の物語--ニホンイタチ

山の生き物たちも春になって活発になってきたようです。

次はどんな生き物たちに出会えるか・・・今から楽しみです。