進む方向。 | gogo!320che⇒サンフレッチェ

進む方向。

最近投げかけられる、自分の考えと反対の言葉を受け止めて考え直してみるということをしています。
先日言われたのは、「今のサンフレッチェは、面白くないから人が呼べない」ということ。
その時は、まず自分が面白いかどうかだけが達成されれば、その先人を誘うところは、次の段階でいいのよ、と、言ったのですが
いや、それだけでいいの?と、考えてみたのです。

人を誘うことでプレッシャーになるなら、まずは、自分からという「自分が消費者」というところに収まっておくというのも肩の力を抜いた
楽しみ方なのですが、それは、私たちの選択肢なのですね。
しかし、クラブからしたら人を誘ってもらってなんぼだとも言えます。
5000人のサポーターが1人つれてくるだけで1万人になるわけですから、「誘う」というのは、すごい集客になる可能性を秘めているのです。

しかし、私も思うように今のサンフレッチェのサッカーは、面白くない。
何年か前の人に見てもらいたいという面白さは、ほとんどなくなってしまっているのです。
ある意味玄人向きでは、あるので、初優勝で付いたサポーターが見る分には、こういうところがいい、というのもありますが、単純に心躍るというところからは、かけ離れてきています。

なぜ、こうなったのかを考えていました。
その答えは、「サンフレッチェのためだからそうするしかない」というものでした。
しかし、それでいいのでしょうか?

今日の新聞に載っていたと言われた社長の記事を見ました。
そこにあったのは、「リピートで来てくれるお客さん(サポーター)に定着してもらうために、試合当日のイベントやグルメを充実していく。
市内の練習を増やしてファンサービスをしたり、学校訪問をする。」ということでした。

悪い話じゃないんです。
私たちにとっては。

そうなんです。私たちにとっていいことが、果たして万人にいいことなのかどうかをかんがえたときに、もしかすると、これは、セレッソ大阪が
「キンチョーにくる3万人のお客だけでいい」と言われていたように、排他的な経営戦略に転換しようとしているのでは?と感じました。

観客への対応だけでなく、サッカーについても見るものを置き去りにしている感覚もあります。

キャプテンがしきりと言う「結果」という言葉。
この結果は、いったい誰のものなのか?と、思ったのです。
結果だけ出ればいいのか、結果さえでれば、どんなサッカーでもいいのか、去年のサンフレッチェのサッカーは、そう思わせるところがありました。
育成にしても、クラブの未来を考えてといいつつ、若手をレンタル…近くで見ていたい選手の成長というものより結果を出せる選手を優先する。
結果を出さなくては、ならないけれど、結果だけでは、夢を見ることも、サッカーの楽しさをスタジアムで体感することもできないのでは、と思ったのです。

そう考えると、今のサンフレッチェが進んでいる道は、もしかすると、年間の収支がトントンになり
結果だけでて、どんなサッカーでもスタジアムに来てくれる、どんなサッカーでも我慢してみてくれる「サポーター」と呼ばれる人達だけのものに
しようとしているのでは?と、思いました。

グッズ類は、キャッチーでセンスのいいものがふえてきましたが、昨年のガチャガチャなどは、子供がしたとしても、ラッキーボックスは、推しの選手がいる熱心なファンでないとやらない企画だと感じました。

取れる所と思われているのだろうか、というところ、それは、昔からそうなのだから、こちらもら考えてお金を使えばいいので問題は、ないのだけど
取れるところから取れなくなった時のとこを考えて、これまで広く浅くとしてきたであろう、クラブ戦略を狭い方へ持って行っていいのだろうか?
という、疑問が湧いてきたのです。

自分だけよければいいとするのか、こんなにいいサービスがあるんだよ、と、受け取って広げていくのか。

しかし、今季も昨年と同じようなサッカーをするならば……


少々、不安なところがあるのですが、どうなんでしょうか。
今年もいろいろと注視していかなくては、ならないサンフレッチェになりそうです。