オリンパスM-1対OM-1の身体的違い | ★カメラのキタムラ公式ブログ★

オリンパスM-1対OM-1の身体的違い

2回目の更新です。

田口さんのコラムです。
ご覧くださいませ♪

買い受け店の厚意により、手入れが必要との判断で小生の手に委ねられました。
非常に保管状態が宜しく、製造時の仕様のままと判断し

OM-1との身体的違いを レポートしてみました。

オリンパスM-1とOM-1の違い:外観上部

軍艦部はM-1かOM-1のロゴの他に違いが見られない。
1972年7月発売、1973年5月改名。オリンパスの歩みは此方です。
http://www.olympus.co.jp/jp/corc/history/camera/om.cfm#02

オリンパスM-1とOM-1の違い:正面

レンズマウント側からも違いが見られない。

オリンパスM-1とOM-1の違い:底板部

底板の形状も違いは見られず、唯一機番の違いのみである。
未確認ながら初期仕様は5,000台との見方がありますが、分かりません。

オリンパスM-1とOM-1の違い:枚数計盤のフォント

枚数計盤のフォントにM1の方が太字になっているのを見つける。

オリンパスM-1とOM-1の違い:機構部の部品形状

小生、専門外の機種ではあるが、修理部健在の頃に担当者より底板を外した時に

機構部の部品形状に違いが見られると説明された。

  1. 三脚座の大小
  2. 赤丸部部品の形状の違い。
  3. ○1レバーの長さが、M-1ではレリーズ連絡板を越えた長さになっている。

オリンパスM-1とOM-1の違い:巻き上げレバーの仕様

巻き上げレバーの仕様変更。指当てのプラスティクは経年変化でひび割れが起きていた。
化粧プラスティックカバーの為に、仕様変更は外観からは目視が出来ない。

オリンパスM-1とOM-1の違い:プリズム押さえ

軍艦部を外すと、プリズム押さえに大きな違いが見られる。
M-1仕様だと組み立て時に時間が掛かるのと、部品点数の違いから改良されたものと思う。

M-1のプリズム押さえの拡大画像

M-1のプリズム押さえの拡大画像です。巨人の星:大リーグボール養成ギブスみたいですね!

オリンパスM-1とOM-1の違い:フィルムガイドネジ

外見で大きな違いが見られるのは、フィルムガイドネジで、後に4本から2本に変更され

OM-1では1番と3番のガイドネジだけに変更されている。
今回のレポートは、初期ロットとの違いとして閲覧頂ければと思います。
因みに機番は115402で、何番から製造されたか?115XXXと考えると402番目になり

11XXXXと考えれば5402台目になります。
調べてみますと、機番129475のM1もあるようで、何台製造されたのでしょうか?
作業風景を見られていたお客様が、「ブラックがあったんだってね!」

調べてみると一般発売はされませんでしたが、試作機がありました。


日本橋店中古売場 田口由明