今日は昨年から集めていた署名と一緒に要望書を提出してきました。
そこで要望書の内容と、市役所でのやりとりを報告します。
…………………………………………………………
北九州市と清掃工場周辺自治会との間で公害防止協定を求める要望書
北九州市長 北橋健治様 平成25年5月30日
北九州市 環境局
北九の子供を守るネットワーク
代表 河内里恵
塚本神子
北九州市と清掃工場周辺住民との間に公害防止協定書の締結を求める署名を提出します。
785筆の署名です。
この中には、清掃工場周辺の住民も署名しています。
署名を集めていて一番驚いたことは、
清掃工場周辺住民は、北九州市と住民の間に「公害防止協定書」がないという事実を知らなかったことです。
石巻市からの瓦礫焼却を行う際にも、協定書の類は交わされていません。
清掃工場(ゴミ焼却炉)は有害な物質(PM2.5、二酸化硫黄、アスベスト、ダイオキシン、二酸化窒素
などの化学物質)が生成される施設です。
現在、北九州市には市と周辺住民が結ぶべき公害防止協定がありません。
被害がでた場合、何の補償もありません。
「住民の健康を守るために、市と約束事を作りましょう。」と署名を集めました。
なぜ、住民を守るべき立場の連合会長や自治会長が協定を正式な文書で市に結ぶように働きかけないのでしょうか。
たとえ、北九州市から恩恵(例えば温水プールなど)をいただいたとしても、
住民の権利を守る「公害防止協定書」を締結させることができます。
住民を守る「公害防止協定書」を否定なさるのは何故でしょうか。
3月に受け入れが終了した石巻市の震災がれきですが、瓦礫には大量の農薬が散布されていました。
農薬散布の事実の公表と測定、健康被害窓口の設置を何度も文書で市長に訴えましたが無視されました。
正式な公害防止協定書がないという事は、ここに住む住民だけではなく北九州全市民の健康の権利を守る術がない状態です。
ほぼ100%放射性物質を取り除くと説明を受けたバグフィルターについても、北九州市の資料から計算した日明、新門司工場合計は
1億5197万bq/kgが大気中に放出されており、計算が合わないことについての回答は拒否され続けています。
焼却炉からバグフィルターがついていても、pm2.5が放出されていることは、海外の報告書で知ることができます。
「ゴミ焼却炉の健康に対する影響」ーーーーーーー
イギリス環境医学学会 British Society for Ecological Medicine
第4次報告書
2008年6月第二版
監修 Dr. Jeremy Thompson
Dr. Honor Anthony
一般的に使用されているバグフィルターは篩のような役目を果たし、小さな粒子を効率的に通過させ、危険性の低い大きな粒子の通過を遮断する。このようなフィルターはPM2.5の5-30%をブロックするが、PM0.1はブロックされることなくフィルターを素通りする。
事実、ゴミ焼却炉から排出される微粒子の大半は危険性の高い超微細粒子である。
バグフィルターは微細粒子、特に直径0.2-0.3ミクロンのかなり健康被害を起こしやすい粒子除去には非効率的である。健康被害は粒子の重量ではなく、サイズと数によって確定する。粒子径の大きな微粒子重量のほうが重くなるため、重量による微粒子量測定では、安全性に関して間違った印象を与えることになる。
窒素酸化物排出削減装置は、実際にはPM2.5の排出を増加する可能性がある。この過程で使用されるアンモニアと、煙突内を上昇する際に水蒸気と二酸化硫黄が結びついて発生した硫黄酸化物が反応して微粒子を二次生成する。これらの二次生成微粒子はフィルターの向こう側で発生し、そのまま排出されるため、総排出微粒子量は簡単に倍増することになる。現在の設計方法は二次生成微粒子を考慮していない。
調査によると、毒性金属はより小さい微粒子表面に蓄積し、芳香族炭化水素(PAH)の95%は微細粒子(PM3より小さいもの)に蓄積する。
バグフィルターはPM2.5の5-30%をブロック、PM0.1はバグフィルターを素通り、ごみ焼却炉の窒素酸化物排泄削減装置により、バグフィルターを通りぬけた
煙突中で排気中に新たなPM2.5が発生する。
毒性金属はより小さい微粒子表面に蓄積する。
WHOによるとPM2.5は驚くほど低濃度で健康被害を生じ、安全な敷居値は存在しない。 ーーーー
このように住民に権利の認められていない状態から、公害施設周辺住民の健康と権利を守る盾となる「公害防止協定書」の締結を求めます。
…………………………………………………………
「市役所へ署名とともに要望書を提出してきたときの様子と感想」①
市長秘書室に行ったところ、
秘書課で受け取ってほしいと言っても、受け取ってもらえなかった。
こんなにPMが深刻なのに、この要望書に対する回答を市長からいただけない
ということでした。
押し問答の末、環境局へ署名と要望書を提出しにいくと、権限がある課長が不在。
その課長の名前も教えないと回答された。
課長は週明けには戻るとのことでしたので、週明けに連絡をいただきたいというと、
連絡するしないはわからない。
???????
結局、何も答えてくださらず、あいまいな答えしか返ってきませんでした。
驚いたのは、以前住んでいた多摩市との対応の違いです。
多摩市では市民が出した要望書で回答がほしいという
ものに関しては必ずだいたい2週間前後で回答が返ってきました。
なかには1か月くらいかかるものもありましたが。
市長に対する要望書は市長室の秘書の方が必ず受け取って、秘書室、あるいは市長から担当部署へまわしたようです。秘書も必ず市長に渡しますのでと真摯に対応をしてくれました。
北九州市は市長あての要望書を秘書室が受け取らないというとんでもない対応をしています。
北九州市の秘書室の仕事っていったいなんなん?(K.Y)
****************
「市役所へ署名とともに要望書を提出してきたときの様子と感想」②
署名提出にもこのような対応をするとは、驚きました。
私が住んでいたいわき市職員の対応も・・ですが、署名提出は、市長が受け取ってましたね・・
ここ(北九州市)は、職員の対応が瓦礫に関して変です。
職員に本来の仕事を思い出させるような市民運動になればと思います。
北九州市には住民と清掃工場の間に「公害防止協定書」がありません。
「公害防止協定書」がないのに、焼却炉の建て替え、新しい埋め立て場が進められていきます。
市民が事実を知るために、公文書請求しても、嘘にならない言葉で市民の質問をはぐらかし、文書名すら具体的に教えて頂けず、文書名を「想像して」書いたこともありました。
環境都市北九州に市民を守る公害防止協定書がない。何故でしょうか?
職員の対応はあまりにも、環境都市の対応とかけ離れているように感じます。(M.T)
そこで要望書の内容と、市役所でのやりとりを報告します。
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北九州市と清掃工場周辺自治会との間で公害防止協定を求める要望書
北九州市長 北橋健治様 平成25年5月30日
北九州市 環境局
北九の子供を守るネットワーク
代表 河内里恵
塚本神子
北九州市と清掃工場周辺住民との間に公害防止協定書の締結を求める署名を提出します。
785筆の署名です。
この中には、清掃工場周辺の住民も署名しています。
署名を集めていて一番驚いたことは、
清掃工場周辺住民は、北九州市と住民の間に「公害防止協定書」がないという事実を知らなかったことです。
石巻市からの瓦礫焼却を行う際にも、協定書の類は交わされていません。
清掃工場(ゴミ焼却炉)は有害な物質(PM2.5、二酸化硫黄、アスベスト、ダイオキシン、二酸化窒素
などの化学物質)が生成される施設です。
現在、北九州市には市と周辺住民が結ぶべき公害防止協定がありません。
被害がでた場合、何の補償もありません。
「住民の健康を守るために、市と約束事を作りましょう。」と署名を集めました。
なぜ、住民を守るべき立場の連合会長や自治会長が協定を正式な文書で市に結ぶように働きかけないのでしょうか。
たとえ、北九州市から恩恵(例えば温水プールなど)をいただいたとしても、
住民の権利を守る「公害防止協定書」を締結させることができます。
住民を守る「公害防止協定書」を否定なさるのは何故でしょうか。
3月に受け入れが終了した石巻市の震災がれきですが、瓦礫には大量の農薬が散布されていました。
農薬散布の事実の公表と測定、健康被害窓口の設置を何度も文書で市長に訴えましたが無視されました。
正式な公害防止協定書がないという事は、ここに住む住民だけではなく北九州全市民の健康の権利を守る術がない状態です。
ほぼ100%放射性物質を取り除くと説明を受けたバグフィルターについても、北九州市の資料から計算した日明、新門司工場合計は
1億5197万bq/kgが大気中に放出されており、計算が合わないことについての回答は拒否され続けています。
焼却炉からバグフィルターがついていても、pm2.5が放出されていることは、海外の報告書で知ることができます。
「ゴミ焼却炉の健康に対する影響」ーーーーーーー
イギリス環境医学学会 British Society for Ecological Medicine
第4次報告書
2008年6月第二版
監修 Dr. Jeremy Thompson
Dr. Honor Anthony
一般的に使用されているバグフィルターは篩のような役目を果たし、小さな粒子を効率的に通過させ、危険性の低い大きな粒子の通過を遮断する。このようなフィルターはPM2.5の5-30%をブロックするが、PM0.1はブロックされることなくフィルターを素通りする。
事実、ゴミ焼却炉から排出される微粒子の大半は危険性の高い超微細粒子である。
バグフィルターは微細粒子、特に直径0.2-0.3ミクロンのかなり健康被害を起こしやすい粒子除去には非効率的である。健康被害は粒子の重量ではなく、サイズと数によって確定する。粒子径の大きな微粒子重量のほうが重くなるため、重量による微粒子量測定では、安全性に関して間違った印象を与えることになる。
窒素酸化物排出削減装置は、実際にはPM2.5の排出を増加する可能性がある。この過程で使用されるアンモニアと、煙突内を上昇する際に水蒸気と二酸化硫黄が結びついて発生した硫黄酸化物が反応して微粒子を二次生成する。これらの二次生成微粒子はフィルターの向こう側で発生し、そのまま排出されるため、総排出微粒子量は簡単に倍増することになる。現在の設計方法は二次生成微粒子を考慮していない。
調査によると、毒性金属はより小さい微粒子表面に蓄積し、芳香族炭化水素(PAH)の95%は微細粒子(PM3より小さいもの)に蓄積する。
バグフィルターはPM2.5の5-30%をブロック、PM0.1はバグフィルターを素通り、ごみ焼却炉の窒素酸化物排泄削減装置により、バグフィルターを通りぬけた
煙突中で排気中に新たなPM2.5が発生する。
毒性金属はより小さい微粒子表面に蓄積する。
WHOによるとPM2.5は驚くほど低濃度で健康被害を生じ、安全な敷居値は存在しない。 ーーーー
このように住民に権利の認められていない状態から、公害施設周辺住民の健康と権利を守る盾となる「公害防止協定書」の締結を求めます。
…………………………………………………………
「市役所へ署名とともに要望書を提出してきたときの様子と感想」①
市長秘書室に行ったところ、
秘書課で受け取ってほしいと言っても、受け取ってもらえなかった。
こんなにPMが深刻なのに、この要望書に対する回答を市長からいただけない
ということでした。
押し問答の末、環境局へ署名と要望書を提出しにいくと、権限がある課長が不在。
その課長の名前も教えないと回答された。
課長は週明けには戻るとのことでしたので、週明けに連絡をいただきたいというと、
連絡するしないはわからない。
???????
結局、何も答えてくださらず、あいまいな答えしか返ってきませんでした。
驚いたのは、以前住んでいた多摩市との対応の違いです。
多摩市では市民が出した要望書で回答がほしいという
ものに関しては必ずだいたい2週間前後で回答が返ってきました。
なかには1か月くらいかかるものもありましたが。
市長に対する要望書は市長室の秘書の方が必ず受け取って、秘書室、あるいは市長から担当部署へまわしたようです。秘書も必ず市長に渡しますのでと真摯に対応をしてくれました。
北九州市は市長あての要望書を秘書室が受け取らないというとんでもない対応をしています。
北九州市の秘書室の仕事っていったいなんなん?(K.Y)
****************
「市役所へ署名とともに要望書を提出してきたときの様子と感想」②
署名提出にもこのような対応をするとは、驚きました。
私が住んでいたいわき市職員の対応も・・ですが、署名提出は、市長が受け取ってましたね・・
ここ(北九州市)は、職員の対応が瓦礫に関して変です。
職員に本来の仕事を思い出させるような市民運動になればと思います。
北九州市には住民と清掃工場の間に「公害防止協定書」がありません。
「公害防止協定書」がないのに、焼却炉の建て替え、新しい埋め立て場が進められていきます。
市民が事実を知るために、公文書請求しても、嘘にならない言葉で市民の質問をはぐらかし、文書名すら具体的に教えて頂けず、文書名を「想像して」書いたこともありました。
環境都市北九州に市民を守る公害防止協定書がない。何故でしょうか?
職員の対応はあまりにも、環境都市の対応とかけ離れているように感じます。(M.T)