ホラーは初日に観に行くマンなので、ワクワクして劇場へ。
あれ?いいかもしれない。滑り出しがとてもいい。
なるほど、そういうテーマか。
社会性があるのか。
優れたホラーに不可欠な切なさもあるじゃないか。
映像がザラザラとして、見せ方もゾワゾワしている。
早々に、思わずヒッと、のけ反ってしまった。
子どもの失踪と、大人の不審死。
これはいい。
そんな数分を過ごし、間もなく、眠気との壮絶な死闘に突入。
どうしてこうなった。
滝沢秀明は、驚くことに映画初主演。
美しく憂いを纏ったキャラクター。輝くコスプレ芸である。←本気で褒めてます。
Hey! Say! JUMPの有岡大貴が準主役。
無敵の童顔なので、リーマン設定に戸惑うばかり。
門脇麦の不安な表情が良いので、もう少し悲鳴度があれば。
世界にジャパニーズホラー旋風を巻き起こした一翼、清水崇監督である。
『呪怨』シリーズや傑作『輪廻』を思い出したら、足を向けて寝られない。
が、ハリウッドから帰国以降、どうも元気がない。
思えば長らく、こんな感じだ。
期待し過ぎなのか、それともキャストがビッグになったからか。
最大の売りである不快感が薄くなって、早や数年…(遠い目
つまり、ジャニーズ映画である。
どうしたって事務所の意向が尊重されるのだろうと、ド素人ババア(当方)が言ってます。
ジャニーズ御両人とも懸命だけれど、エグイ事が起こらない。
冒頭の数分は、かなりエグイ。
タッキー登場の頃合いからトーンが柔らかくなり、ホッコリ気分に…
可愛さをありがとうタッキー。
それでも、中盤には輝きがあった。
これ上映して大丈夫?といったシーンもある。
背徳的な構造である。
本当はもっとガッツリやりたかったのではないかと、反道徳人間(当方)が予想します。
ちなみに、傑作アニメ『黒執事 Book of Circus』にとてもよく似ていた
その印象もあり、ホラーではなくてファンタジーなのかもしれないと思ったけれど、どうですか。
怖がらせよりも、哀しみ推し系。
出来ることなら、怖がりたかったマン。
スクリーン
2017年・日本
監督・脚本: 清水崇
脚本: ブラジリィー・アン・山田
出演: 滝沢秀明、有岡大貴、門脇麦、根本真陽、須藤温子、ジェームス・サザーランド、ヨシダ朝、河井青葉、田辺桃子、中野遥斗、玄理、尾上寛之、西田尚美、森下能幸、山中崇、吉澤健
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。