これは…吹替版で観ていたらよかったのかもしれない案件。
和製アニメ『攻殻機動隊』のハリウッド映画化。
士郎正宗原作を押井守が映像化したアニメは、洋の東西を問わず大人気。
ご周知のように『マトリックス』も、この攻殻機動隊から生まれた。
吹き替えは、そのオリジナル版の声優たちが勢ぞろい。
声の印象は作品を形作る。
よって、まさしく攻殻ワールドが出来ている。らしい。伝聞で恐縮です。
当方、攻殻初体験なので思い入れが乏しく。
『ブレードランナー』だなあと。
JAPANを盛大にフューチャーしているなあと。
眺めているうち、穏やかに入眠していましたすみません。
草薙素子役はスカーレット・ヨハンソン。
原作の人種をハリウッドで白人化してしまうことを、ホワイトウォッシュと呼ぶ。
今回もその観点から敬遠され叩かれたらしく、かわいそう。
ただし、意外にも体型はかなり日本人寄りだ。勇気づけられる。
荒巻役のビートたけし殿は、雰囲気マンマン。
セリフをちゃんと言おうとされており、胸熱。贔屓目で恐縮です。
ジュリエット・ビノシュは、良い塩梅に理科の教師感。
バトー役のピルー・アスベックは、バトーに激似。
世界観を忠実に再現しようとしたルパート・サンダーズ監督は、その意味では成功しているのかもしれん。
『ブレードランナー』の影響も公言していて、正直。
が、とてもゆったりである。ゆっくりである。すう…
体を失った草薙素子の脳が義体を操り、悪を捜査するシリーズ。
話に聞くに、オリジナルへのオマージュは相当量。
ならば、良いのかもしれん。
この手の物はファンムービーだったりもするからだ。
にしても、もう少し目が覚めるような景色を観たかった。
桃井かおりの登場も見逃す失態だ。
私事ながら、途中で気絶した場合はいつも記事を書いていないのです。
その後、いつか観るかもしれないから。
今回、書いてしまったのは。
もう観ない気がするからなんじゃ。ち~ん
スクリーン
Ghost in the Shell 2017年・アメリカ 監督: ルパート・サンダース 原作: 士郎正宗 オリジナルアニメ: 押井守 出演: スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュ、桃井かおり、マイケル・カルメン・ピット、チン・ハン、福島リラ、泉原豊 |
※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。