起終点駅 ターミナル

『起終点駅 ターミナル』 2015年・日本 


つらたん。
近頃、辛いという意味で若者は言う、つらたん、と。

冒頭で早々に、電車から放り出された気持ちになって、つらたん。
以降、はぐれっぱなし。
はぐれメタル(©ドラクエ)くらい、はぐれてしまった。

物語の起点になる人物が登場するのだけれども、実に、謎人間。
やることなすこと、ナゾである。
不可解すぎて、Xファイルのテーマ曲が流れてくる始末。あ、当方の脳内で、です。

わからんままに眺めていると、やがて、大スクリーンいっぱいにザンギのアップ。
北海道では鳥の唐揚げをこう呼ぶ、ザンギ、と。
ジュージュー揚がっておる。
美味そうすぎる。
腹が鳴るのを必死にこらえるハメに。

つらたん。(クドイ)


舞台挨拶も拝見出来たのだけれど、佐藤浩市は気配りの人であった。
劇中ではほとんどずっと元気が無いので、寂しい。

尾野真千子は出番のわりに存在感がぐいぐい来るので、何やら、オノマチ映画を観たような気になる不思議。

篠原哲雄作品は、当方、『はつ恋』と『深呼吸の必要』以来。
「こういう日本映画もあると知っていただき、伝えていきたい」と仰っていた。
桜木紫乃原作のままなのか未読にて不明ながら、冒頭の動機で乗車し損ねたのは残念。


画面の空気感は、とってもいい。
釧路ロケである。
ノロッコ号に乗るために立ち寄ったことがあり、駅舎が懐かしい!
だが、北海道の方言はほとんど出てこないのだ、ナゼ・・・

見所としては、本田翼が突然にエロくなる瞬間であろう。
カメラもググッと寄っていた。
グググーッと寄っており、お、おおドキドキ・・・となるので、中学生男子は注意だ。

その本田翼が演じた役柄は、原作では30歳なのだ。
女にとって30歳は、つらたんな年頃。
23歳女優を配したのはキャスティング事情だろうけれど、意味が違っている気もしてモヤモヤ。

とりあえず、本田翼とザンギは美味しそうであった。
そんな感想しか抱けない、はぐれババア(当方)は勇者に倒されたらいいのに。



映画 スクリーン



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