『リトルプリンス 星の王子さまと私』 THE LITTLE PRINCE 2015年・フランス・イタリア
星の王子さまと言いながら自由にやる、とか。
貞子と言いながら好き放題にやる、とか。
そういった傾向を目にすることがあるけれど、非常に正しい。どんどんやれ。やってくれ。
星の王子さまブーム当時に子供だったババア(当方)には、懐かしさでいっぱい。
少女とじーさんのふれあいで、ほんわかだなあ。
って、ノンビリ観ていたら、何やら暗黒になり、画面もダークになり。
ブラックな笑いが登場。
あれ?これ、ティム・バートンだっけ?
あれよあれよと、星の王子さまはどこいっちゃったんだ状態に突入。
ぃやいや、これは無い無い。
そう笑っていたはずが、一周回って、星の王子さまワールドに包み込まれるという。
ワケワカラン展開からの、声優陣の熱演もあって何だか盛り上がるという。
結果、楽しいじゃないですか!
マーク・オズボーン監督は『カンフーパンダ』の人か!
通常シーンはもちろん、劇中に登場するストップモーションアニメが美しい!
相当な試行錯誤と手間をかけた、とのこと。
そうして出来上がった映像は、絵本みたい。ワクワクする。
英語版の声優も超豪華で聞きたくなるのだけれど、吹き替え版も豪華。
芦田愛菜さんと並ぶ2大女優、鈴木梨央ちゃんの熱演。
津川雅彦は、上手い上手い。
宮野真守には、毎度の惚れ惚れちゃん。
子供向けに見せかけての、大人へのエールだ。
思えば、サン=テグジュペリのオリジナル『星の王子さま』だって、そうだった。
星の王子さまの、その後の物語。
ポスターには「感動」って書いてあるけれど、騙されてはいけない。
ただのハートウォーミングじゃない変化球だから。
皮肉もふんだんで、クスクス笑えてジ~ンと来るから。
あれ?それが「感動」っていうやつですか?
場内の子供たちは飽きていたけれど、オッケーオッケー。
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