カリフォルニア・ダウン

『カリフォルニア・ダウン』 SAN ANDREAS 2015年・アメリカ 


カリフォルニアに、観測史上最大の地震が発生。
劇場も揺れる、ド迫力。
スクリーンいっぱいに、街が大崩壊。
ビルが虫のようにうねり、地が波打つ。

音響効果も大で、CGだから嘘くさいということはなく、度々、チビる。
カリフォルニアが崩れる様子は息を呑むほど!

主人公は屈強で優秀なレスキュー隊員なのだけれど、災害救助はしないという斬新さ。唸る。
救うのは家族だ。
だって、アメリカ人なんだもの。

隊員の娘が巨乳すぎて、生死の際なのにそっちに目がいく弊害も発生。
この非常時に、ぐいぐいアピールしてくる。
気が散る。
けしからん。もっとやれ。


レスキュー隊員ドウェイン・ジョンソンは、人間山脈のよう。
芝居も良く、話が通じる感じ。もう、プロレスラーのロック様じゃない。ふと寂寥感。

妻役のカーラ・グギーノが勝ち気で、いい。
娘役のアレクサンドラ・ダダリオは巨パイなのに、芝居も頑張る。実にけしからん。

可愛い少年役のアート・パーキンソンは、ドラキュラの息子か!
好き俳優ポール・ジアマッティが出ており、嬉しい。
妻の彼氏の姉妹役はカイリー・ミノーグだったと、今、知った。

ブラット・ペイトン監督は、極めて観やすい映画作り。
パニックの光景は激しく重いのだけれど、ストーリーは軽め。


災害モノは、群像劇であることが多い。
各種人物を置いて、観客の感情移入を促すパターンだ。
今回は、家族一点主義。
ドゥエイン・ジョンソン主演というスターシステムゆえだろう。

なのでこちらも、死なないんだろうなあと安心して観ていられる。
これでいいのでしょうか。どうなのか。

けれどやはり、津波シーンには胸が痛くなった。
おそらく、東日本大震災の惨状を参考に作られたと思われるシーンの数々であるからだ。
だから、震災で被害に遭われた方、傷心された方にはお薦めできないのです。

災害をエンターテイメントにしてしまう。
良くも悪くも、これぞ、アメリカ。



映画 スクリーン

[関連作品]
ドウェイン・ジョンソン 『ワイルドスピードMEGA MAX』
ポール・ジアマッティ 『アメイジング・スパイダーマン2』
アート・パーキンソン 『ドラキュラZERO』



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