『劇場版SPEC ~結(クローズ)~漸(ゼン)ノ篇』 2013年・日本
左の鼻の穴にだけ鼻クソが溜まるスペックを持つババア(当方)が鑑賞する、シリーズ最終章。
まずは[漸(ゼン)ノ篇]
あれ?
楽しい。
小ネタ満載で。
寺沢武一でジョジョで、ファティマでイルミナティ的世界観。
できれば、北村一輝にジョジョ立ちしてほしかったほどのフザケっぷり。
と思いきやのシリアスは、堤幸彦監督の真骨頂。
お馴染みのメンツが躍動しての活躍。
しばしば、思い入れが強すぎるために冗長にもなっている。
が、これは無理もない。
これほどのシリーズを通して楽しませてくれたのだから、製作現場の感傷も受け止めたって罰は当たらない。
戸田恵梨香と加瀬亮は、当麻紗綾として、瀬文焚流として、ここにいる。
竜雷太の野々村光太郎が加わって、警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係。
3人の絆はしなやかで、強固。
架空の部署が、非常に愛おしい。
ファン・ムービーであり、ファン以外の方はご覧になっても何のこっちゃ?な世界。
すみません、以下は少しネタバレ気味かもしれません。これからご鑑賞の方はどうぞお読みにならないでくださいませ。
サッカーではその試合、もっとも活躍した選手を途中退場させることがある。
万雷の拍手を受けさせるために、だ。
今回の作劇はその手法に近い。
加えて、一人一人が去っていくという、これまでのセオリーも踏襲している。
これは支持したい。
期待値をできるだけ低く保つというミッションもクリア。
前作の惨状を思えば、テンションだだ下がりで鑑賞スルーの危険もあった。
それをTVスペシャル版 『SPEC ~零~』で若干、回復させての鑑賞。
観客としての準備も大成功。
結果、大いに楽しめた。
万々歳。
[爻(コウ)ノ篇]に続きます―
スクリーン
[関連作品]
『SPEC 天』
加瀬亮作品
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