『ラストスタンド』 THE LAST STAND 2013年・アメリカ
65歳は年寄りか。
いいや、まだまだ。
人生、いつだってリスタート可能。
痛快であり、愉快であり、爽快。
アクションがアナログ。その快感。
スタントマンの頑張り。その高揚。
カーチェイスもアナログ。
なのに、音速なのだから驚く。
ヒュンッと消えるように突っ走る、黒い塊。楽しい楽しい。
大スターのリスタートに用意された舞台は、徹底した西部劇。モダン編。
主役は保安官。
味方は無勢。
町を守る寄せ集めの頑張りが、面白くないわけがない。
元・ カリフォルニア州知事アーノルド・シュワルツェネッガーの主演復帰作。
復帰ならではの、サービス精神の玉手箱。
体力の衰えには衰えなりの、活躍の仕方があるというお手本。
副保安官のルイス・ガスマンは、傑作『ブギーナイツ』メンバー、プエルトリコ産の名脇役。
実はインディ・ジョーズ・シリーズには出ていないという、意外性。
フォレスト・ウィッテカーがカッコ良くみえたのは、初めてである。
麻薬王のエドゥアルド・ノリエガが、魅力的。この色気は黒髪人だからこそ。
良作『バンテージ・ポイント』にも出ていたと今、知った!そういえば!
韓国のキム・ジウン監督が、ハリウッド・デビュー。
『悪魔を見た』でも驚いた、執念深さがここでも発揮。
血のりも生々しく、アクションには痛みがある。
ハリウッドスターで、ウェスタン・ストーリー。
それを、韓国人監督が韓国人カメラマンで撮っている。
結果の大成功。
なんと、うらやましい。
ユーモアも大いにあって、くだらなさも緊張も、懐古も新しさも注入。
サッカーファンとしては、隣国サポーターの振る舞いには苦虫状態。
けれど、映画界においては、国策として映画に資金を注いでいる効果が現れている。
見事な復帰、見事なデビュー。
清々しくて、コレは満足。
スクリーン
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