$世界映画博-コンテイジョン

『コンテイジョン』 CONTAGION 2011年・アメリカ 


この映画を観たら、外出できなくなる。
引きこもり最強。

コンテイジョンCONTAGIONとは、接触伝染・感染の意。
ウィルスが瞬く間に世界中に広がる様が映し出される。
その冒頭が秀逸。

飛沫や触れた物から、宿主から宿主へ。
静かに、日常の中で広がりゆく様がとてつもなく、怖い。

扇情的な音楽や効果音が入るわけではない。
だからこそ、ずっと緊張が続く。
本物のパニックの様相。


群像劇にて、キャストはスター目白押し。
マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、グウィネス・パルトロー。

中でも、ジュード・ロウが良い仕事。シリアスなストーリーの中で、抜群のアクセント。
孫正義並みに、この人は頭髪の後退に反して、演技が前進している。

ケイト・ウィンスレットは大好き女優。いつもながら歯切れがよくて、真摯。

スティーヴン・ソダーバーグ監督は、いつもよりも手ブレ抑え気味。
独特の色味とセット、小道具の配置はいつもながら。今回は良作。

テーマ曲もいい。久々に本物のU2。
スッと終わるエンドロールもよかった。


CDC(アメリカ疾病予防管理センター)やWHOの現場は、興味深い。
殊にWHOには現在、日本人も働いている。
私事ながら、そういった現場に少し近い職種の当家としては、興味も尽きない。

震災時の日本を思い出す方も多いだろう。
コンビニで並ぶ被災者の姿が、世界中で報道されたことも記憶に新しい。
日本では、このような顛末は起こりにくいのではないかと思ったり。

アメリカでアジアで、それぞれが、それぞれの場所で最善を尽くす姿。
仕事人や、家族や、人として。
膿みも出れば、涙も流す。

その在り方に、心はやはり動かされる。



映画WOWOW



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