2010年・アメリカ
下ヨシ子である。
ある意味、映画『エクソシスト』で印象付けられていたエクソシストの概念が崩れた。
日本でいうならば、狐憑きに対する御祓いか?合ってますか?
ごくごく世俗的、一般的なモノであるらしい。
なので、相談者の家に乗り込んでアレコレやっている姿が、下ヨシ子に見えて仕方がない。
そのあたりの「エクソシストあるある」は興味深いのだけれども、とにかくもう、こっちが呪ってやろうかというくらいにカメラが、酷い。
幸か不幸か、いや全くもって不幸だったのだけれど、これはモキュメンタリー映画であった。
実際に起こった出来事の最中に、たまたまカメラ回してた設定なのだった。
しかしである。
今回のこの作品、モキュメンタリーとして破綻しまくっているのだ。
まず、俳優がプロ丸出し。
どう見ても全員、プロ俳優。うますぎる。
そして、カメラ回している2人が映画撮影隊設定。
映画を撮ろうとして、フィルムを回しているカメラマン。
だったら、もう少し何とかなるだろう、せめて三脚を使え三脚を。
上映中、言いたくてたまらなくなるのです、オマエもう映画なんてやめてしまえ、と。
臨場感とは次元の違う画面のブレ方。
『ブレアウィッチ・プロジェクト』でも酔ったが、今回はまともに画面が見られない。
この映画、映画館で観てはいけない。
怖いからではない、酔うからだ。
モキュメンタリーが売りである。
しかし、なぜモキュメンタリーにしたのか?ストーリーの組み立ても作ってあったのだから、普通に撮ればよかったじゃないか?むしろ、普通に撮ってお願い。
ここまで酷いと、カメラマンが苦境に立たされる度に「ざまあ」と思ってしまい、我が心に悪魔が宿ったような気持ちになる。
もしやこれは、そんなこんなも含めて、昨今の安易なモキュメンタリー・ブームをパロディにしているのか、disっているのかはわからないが、一石を投じているのかもしれないなと思ったのだけれど、そんなワケはないのですね。
残念。
『ラストエクソシズム』 THE LAST EXORCISM
スクリーン
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