英国王のスピーチ


これは・・・思ったのと違う・・・シリーズ。

ヤラれた。
おそらく、予告編にヤラれた。
予告のデキがある意味、よいのだ。

なので、軽快なストーリーだと思っていたワケなのだ。

『マイ・フェア・レディ』のパターンだと期待していたのだ。

オカゲで冒頭から30分ほど、笑いのボタンを探し続けてしまい、気づいた時にはまったくストーリーに乗れていなかった。
そんなボタンは無いのである。

なんという悲劇。


予告編、あらためて観てみた。

・・・やはり、軽快じゃないでしょうか?
笑いありホロリありの流れで最後ジワーンみたいな、そんな映画に見えるじゃないでしょうか?
これは楽しい話に違いない。

オマケにキャストが芸達者。
ストレートプレイで何かやらかしてくれるハズ。
期待大!

そう、勝手に膨らませていたのかもしれない。
大失敗。
大間違い。


国王は地味に真剣に悩んでいた。
笑いの余地ナシ。

セリフは含蓄があった。
自虐ネタはナシ。

クイーンズ・イングリッシュとオージー・イングリッシュの対比も興味深い。
訛りイジりもナシ。

真摯な作品である。
そう思って観ることができたら、違っていたかもしれない。
どうだろう?どうですか?


コリン・ファースジェフリー・ラッシュは、上手い。
ジェフリー、年取りましたねぇ。

ヘレナ・ボナム・カーターが仮装していないのは久々に見たけれど、素の状態だと大竹しのぶが憑依して見えると知った。

ガイ・ピアースは大好きなのだけれど、コリン・ファースの兄というのはナゼどうして!?
実年齢はモチロン、若々しさが違いすぎる。
兄弟が逆転している。中川家状態。


『ソーシャル・ネットワーク』を抑えてのアカデミー受賞作品と、期待値も上がっていた。
発表前に観るべきだった!


ここからは、プロローグなので書いてしまいますが(冒頭といえども知りたくない!という方は以降は読まないでくださいませ)



「当時、世界の4分の1の人口を治めていた(英国王)」と出てくるのですけれども、それ、植民地です・・・と、ユニセフ的な現実に引き戻されてしまい・・・感情移入から転落してしまい・・・

無念なり。


2010年製作/118分/G/イギリス・オーストラリア合作
原題:The King's Speech
『英国王のスピーチ』 THE KING'S SPEECH

映画スクリーン

 

 

 

 



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